同僚への怒りが2週間消えなかった生徒さんが、「ありがとう」と思えるまで|怒りの正体は嫉妬でした

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同僚への怒りが2週間消えなかった生徒さんが、「ありがとう」と思えるまで|怒りの正体は嫉妬でした

こんにちは。
ヨガコーチングの阿部海渡です。

今日は、
職場の同僚への怒りが
2週間消えなかった生徒さんを
私のクライアントのヨガ講師が
パーソナルヨガでサポートした事例を
お話しします。

生徒さんから、
こう相談されたことはないでしょうか。

「職場の人に、
どうしてもイライラしてしまって」

ポーズと呼吸で
その場は落ち着く。

でも、
職場に戻れば
また同じ。

その奥に
何があるのか、
どう一緒に見ればいいのか
分からない。

そう感じたことのある方に
読んでいただきたい記事です。

最初に、
結論を書きます。

怒りの正体は、嫉妬でした。

そして嫉妬の奥には、「自分のために動いてはいけない」という生き方の癖がありました。

今日ご紹介する生徒さんは、
職場の同僚が言ったことに
むかむかが止まらず、
気づいたら
そのことばかり考えている状態でした。

講師は、
答えを言いませんでした。

渡したのは、
「感じ切って手放すワーク」です。

そのワークと、
自分で続けた内観で、
生徒さんは
怒りの正体に
自分でたどり着きました。

そして2週間後、
こう話すようになりました。

「本当に、それがもう消えて。
今は、ありがとう、と思えるようになった」

今日は、
クライアントの講師が
この生徒さんと一緒にしたことと、
嫉妬とは何かを
ヨガの観点からお話しします。

なお、
この記事でご紹介する事例は、
実際のセッションをもとにしています。

ご本人が特定されないように、
年齢や職業、サポートした講師の立場などは変え、
複数の方の経験を組み合わせて
書いている部分があります。

起きた変化と、
対話の流れは実際のものです。

「気づいたら、そのことばかり考えている」

「気づいたら、そのことばかり考えている」

まず、
生徒さんが持ってきた悩みです。

その方は、
職場で
何人かのスタッフの予定を
調整する立場にいました。

あるとき、
スタッフの一人が
自分の都合のいいように、
事実と違うことを言いました。

以前にも、
同じようなことがありました。

生徒さんは、
それが事実と違うと
分かっています。

分かっているから、
むかむかする。

「もう分かってるよ、それ」

そう思いながら、
悶々とする。

そして、
気づいたら
そのことばかり考えている。

仕事中も、
家に帰ってからも。

ここで、
大事なことがあります。

生徒さんは、
ただ怒っていたのではありません。

「これは、手放さないといけない」

自分で、
そう思っていました。

でも、
どう手放せばいいのかが
分からない。

それが、
パーソナルの時間に
持ってきた悩みでした。

講師が渡したのは、答えではなく「感じ切るワーク」だった

講師が渡したのは、答えではなく「感じ切るワーク」だった

ここで、
その少し前のセッションの話をします。

生徒さんは、
講師にこう話していました。

「内側に踏み込んでいくと、
最後のところで
怖いな、大丈夫かな、
という不安が出てきます」

講師は、
こう聞きました。

「その不安を見つめることに集中するか、
手放すことに集中するか。
どちらがいいですか」

生徒さんは、
「手放したい」と答えました。

講師は、
そのときに
一つのワークを作って渡しました。

不安を感じ切って、手放すワークです。

蓋をしてきた感情を
一度、
思いっきり味わう。

味わい切ったら、
手放す。

講師は、
このワークを
「こうすれば怒りが消えます」とは
言いませんでした。

やり方だけを渡して、
あとは
生徒さん自身に委ねました。

同僚への怒りが出てきたとき、
生徒さんは
このワークを使いました。

今まで蓋をしていた
「むかむか」を
一回、
思いっきり味わうことにしたのです。

生徒さんは、
あとでこう話しています。

「講師がくれたワークが、
自分のやっていることと一致していて、
答え合わせみたいになった。
私がやっているのは
間違いじゃないと思えた」

講師がしたのは、
答えを渡すことではなく、
生徒さんが
自分で向き合うための
道具を渡すことでした。

なぜパーソナルヨガが
生徒さんにいちばん喜ばれるのかは、
こちらに書いています。

→ パーソナルヨガは、なぜ生徒さんにいちばん喜ばれるのか|悩みを根本から解決し、理想の未来まで一緒に歩くヨガ

一度取れたはずの怒りが、また出てきた

一度取れたはずの怒りが、また出てきた

ワークをやって、
生徒さんは
こう思いました。

「一回、もう全部取れた」

よかった、と。

ところが、
職場でその同僚と
顔を合わせると、

やっぱり、
むかむかする。

「むかむかするな、と思って。
もう一回考えたんです。
何だろう、これは」

ここで、
生徒さんは
あきらめませんでした。

もう一度、
内側を見に行きました。

最初に出てきた答えは、
こうでした。

「自分も今まで、
同じように
都合のいいように言ってきたことが
あるんだろうな。
きっとあるから、
それを見せられている」

これは、
ヨガでよく言われる
「鏡」の考え方です。

相手の中に見えるものは、
自分の中にもある。

生徒さんは、
その考え方で
一度、向き合ってみました。

でも、
ピンときませんでした。

むかむかは、
消えなかったのです。

ここが、
この事例でいちばん大事なところです。

最初に出てきた答えが、
本当の原因とは
限りません。

内観は、
一回で終わるものではありません。

「嘘」の話ではなかった。正体は「羨ましい」だった

「嘘」の話ではなかった。正体は「羨ましい」だった

そして、
生徒さんは
やっと気づきました。

「彼女のことを
羨ましいと思っているんだ」

嘘をつくのは、
良くない。

それは、そう。

でも、
その同僚は、
自分のやりたいことに対して
積極的に行動して、

「私はこうしたい」と
はっきり伝えてくる。

一方、
生徒さん自身は、
今まで
全部我慢してきました。

「しょうがない」

「私が言うことで、
人に迷惑をかける」

「面倒くさい」

みんなの予定を
変えてもらうようなことは、
自分には
できなかった。

それを
彼女は
「ポンッ」とやってのける。

むかむかの正体は、
「嘘をついたこと」への怒りではなく、

「自分にはできないことを
彼女はやっている」

という、
嫉妬でした。

そこに気づいたとき、
生徒さんの中で
一つの考え方が変わりました。

「自分はもっと、
自分のために動いていいんだ」

同じように、
人と比べて自分を責める癖に気づいた生徒さんが、
嫉妬から楽になった事例も
こちらに書いています。

→ 自分を責める癖が減ったら、旦那さんまで変わった理由|アサナ上達のつもりで始めたパーソナルヨガで起きたこと

嫉妬とは何か|ヨガの観点から

嫉妬とは何か|ヨガの観点から

ここで、
嫉妬とは何かを
私がヨガの観点からお話しします。

一つ目。
感情に、善悪はありません。

嫉妬は、
恥ずかしい感情だと
思われがちです。

だから、
蓋をします。

でも、
嫉妬も怒りも、
ただのエネルギーです。

そのまま受け取ることが、
最初の一歩です。

二つ目。
怒りの奥には恐れがあり、
恐れの奥には期待があります。

人を心の中で批判するとき、
人は
何かを恐れています。

その恐れの原因は、
「こうあってほしい」
「人はこうあるべきだ」
という期待です。

この生徒さんの場合、
「スタッフは正直であるべきだ」
という期待の奥に、

もう一つ、
自分への期待がありました。

「私は、
みんなに迷惑をかけずに
我慢するべきだ」

この二つの期待が
ぶつかったとき、
怒りが出ました。

三つ目。
嫉妬は、
自分の人生と他人の人生を
並べることです。

嫉妬しているとき、
人は
自分に与えられた人生と
他人に与えられた人生を並べて、

「あっちの方がいい」
と考えています。

厳しく言うと、
自分の人生に対して
失礼なことをしています。

自分の人生を
一番に大事にしていれば、
他人の人生は
あまり関係なくなります。

この生徒さんが
「自分のために動いていいんだ」と
気づいた瞬間、
嫉妬が消えたのは、
このためです。

自分の人生を
自分で大事にし始めたから、
他人の人生と
並べる必要がなくなったのです。

四つ目。
他人の中に見えるものは、
自分の中にあります。

「嫉妬するなんて、
みっともない」

そう思っている人は、
まず間違いなく
誰かに嫉妬しています。

自分の中に無ければ、
そもそも
相手のそれが見えません。

そして、
自分の嫉妬を
一度ちゃんと見て手放した人は、

嫉妬している人を見たとき、
「嫉妬してるんだね。
苦しんでるね」
と、
その人を愛せるようになります。

生徒さんが
同僚に対して
「ありがとう」と思えるようになったのは、
ここまで来たということです。

五つ目。
取り除く方法は、
「気づく」ことです。

嫉妬を
無くそうとする必要はありません。

朝起きたときから、
自分が今
何を考えているかを見る。

「あ、今、
私は嫉妬しているな」

そう気づいた瞬間に、
嫉妬は
自分を動かす力を失います。

この生徒さんは、
講師に指摘されたのではなく、
自分で
「羨ましいと思っているんだ」と
気づきました。

だから、
消えたのです。

「自分のために動いていいんだ」で、2週間後に消えた怒り

「自分のために動いていいんだ」で、2週間後に消えた怒り

生徒さんは、
こう話しています。

「自分はもっと、
自分のために動いていいんだ、
ということに気づけて。
本当に、それがもう消えて」

「今は、
同じことがあっても、
普通に『ありがとう』
みたいな感じで
思えるようになった」

「この2週間で、
すごく変わった」

同僚は、
何も変わっていません。

変わったのは、
生徒さんの
「自分のために動いてはいけない」という
生き方の癖です。

その癖が外れたら、
同僚は
怒りの相手ではなく、

「自分のために動いていい」と
教えてくれた相手に
なりました。

だから、
「ありがとう」なのです。

もう一つの気づき:「大した気づきではない」と黙っていたこと

もう一つの気づき:「大した気づきではない」と黙っていたこと

この話には、
もう一つ続きがあります。

生徒さんは、
この気づきを
講師にすぐには話しませんでした。

「ひらめきらしいひらめきじゃないと、
シェアしてはいけない」

そう思っていたのです。

講師は、
話を聞いて
こう返しました。

「シェアすること自体が、ひらめきです。
今の話は、
たぶん多くの人が共感できる。
嫉妬は、
なかなか気づきにくいネガティブ感情なんです」

「今の話を聞いて、
僕も自分の嫉妬を
見つめようと思いました」

そして、
こう続けました。

「大したことないな、
と思っているときに
喋ってみてください。
あとで、
『私の気づき、実は深いやん』
と来ますから」

「たぶん、
自分に厳しすぎるんです。
自分への期待値が、
すごく高い」

生徒さんは、
こう答えました。

「大した気づきじゃなくても、
シェアしてみます」

「自分のために動いてはいけない」と
「自分の気づきは大したことない」は、
同じ根から出ています。

講師は、
その根を
もう一つ外しました。

この事例からヨガ講師が持ち帰れる考え方

この事例からヨガ講師が持ち帰れる考え方

ここで、
講師がしたことを
整理します。

一つ目。
答えを渡さず、
向き合うための道具を渡す。

講師は、
「それは嫉妬ですよ」とは
言っていません。

渡したのは、
感じ切って手放すワークです。

正体にたどり着いたのは、
生徒さん自身でした。

人は、
他人に言われた答えより、
自分で見つけた答えのほうを
信じます。

二つ目。
一回で終わらせない。

生徒さんは、
「一回全部取れた」と思ったあと、
また出てきた怒りを
もう一度見に行きました。

最初の答え(自分も嘘をついてきた)は
外れでした。

二回目で、
本当の原因(羨ましい)に
届きました。

講師が
「一回で手放せるはず」と
思っていたら、
生徒さんは
二回目に行けなかったかもしれません。

三つ目。
怒りの奥の「期待」を一緒に探す。

怒りを
そのまま扱っても、
消えません。

怒りの奥には恐れがあり、
恐れの奥には
「こうあるべき」という期待があります。

その期待は、
相手に向いているように見えて、
たいてい
自分にも向いています。

四つ目。
小さな気づきを出せる関係を作る。

「大した気づきではない」と
黙ってしまう生徒さんは、
たくさんいます。

講師が
「それ、深いですよ」と
受け取る場があって初めて、
生徒さんは
自分の気づきを信じられます。

同じ考え方で、
体の緊張の奥にあった「頑張り」に
生徒さんが自分で気づいた事例も
こちらに書いています。

→ 体の緊張が抜けなかった生徒さんが、「頑張って生きてたな」と言えるまで|パーソナルヨガで起きたこと

生徒さんが「職場の人にイライラして」と言ったとき

生徒さんが「職場の人にイライラして」と言ったとき

想像してみてください。

レッスンのあと、
生徒さんが
ぽつりと言う。

「最近、
職場の人に
イライラしちゃって」

あなたは、
「呼吸を深くしてみてくださいね」
と返すこともできます。

でも、
パーソナルで
向き合う時間があれば、
もう一歩、
一緒に見に行けます。

「その人の、
どんなところにイライラしますか」

「その人は、
あなたにできないことを
していませんか」

生徒さんが、
はっとする。

数週間後、
生徒さんが言う。

「あの人のこと、
もう気にならなくなりました。
私が、
自分のために動いていなかっただけでした」

こういう場面を
あなたのレッスンでも
作ってみませんか。

そのための最初の一歩を
3つ書きます。

ぜひ、
実践してみてくださいね。

1. 自分の嫉妬を一つ見つける

生徒さんの嫉妬を扱う前に、
自分のものを
一つ見つけてください。

「あの講師が羨ましい」

それを
恥ずかしがらずに
そのまま受け取る。

自分の中に無いものは、
生徒さんの中にも
見えません。

2. 怒りの話を聞いたら、「期待」を一つ聞く

「その人に、
本当はどうしてほしかったですか」

答えが出てきたら、
もう一つ。

「同じことを
自分にも
期待していませんか」

3. 「大したことない」と言われたら、「深いですよ」と返す

生徒さんが
「大した気づきじゃないんですけど」
と前置きしたら、

それは
深い気づきの合図です。

「それ、
深いですよ」

そう返すだけで、
生徒さんは
次の気づきを
話せるようになります。

よくある質問

「それは嫉妬ですね」と、生徒さんに直接言ってもいいのでしょうか。

この事例の講師は言っていません。感じ切るワークを渡し、生徒さん自身が「羨ましいと思っているんだ」にたどり着くのを待ちました。嫉妬は本人が気づきにくい感情なので、外から言われると否定したくなります。「その人は、あなたにできないことをしていませんか」のように、本人が自分で見つけられる問いを渡すほうが届きます。

事実と違うことを言った相手のほうが悪いのではないでしょうか。

相手の行動の良し悪しと、自分の怒りが消えるかどうかは別の話です。この生徒さんも「嘘をつくのは良くない」と言った上で、自分の怒りの正体を見に行きました。相手を変えることはできませんが、怒りの奥にある自分の期待と癖は、自分で変えられます。結果として、相手は何も変わらないまま、怒りだけが消えました。

一度手放したはずの感情がまた出てきたら、失敗ですか。

失敗ではありません。この事例でも、一回目のワークのあとに怒りはまた出てきました。それは、最初に見た原因が本当の原因ではなかったという合図です。もう一度見に行ったからこそ、二回目で「羨ましい」に届きました。感情が戻ってくることは、内観を続けるための案内です。

グループレッスンでも同じことはできますか。

難しいと思います。この事例の生徒さんは、職場のこと、自分が我慢してきたこと、恥ずかしいと感じる嫉妬の話を一対一だから話せました。人前では「大した気づきではない」と黙ってしまう方が多いです。一人の感情の奥まで一緒に見に行くには、その人だけの時間が要ります。それが、パーソナルヨガです。

まとめ

まとめ

怒りの正体は、嫉妬でした。

そして嫉妬の奥には、
「自分のために動いてはいけない」という
生き方の癖がありました。

クライアントの講師は、
答えを言わずに
「感じ切って手放すワーク」を渡し、

生徒さんは、
一回目で取れなかった怒りを
もう一度見に行って、

「彼女のことを羨ましいと思っているんだ」と
自分で気づきました。

そして、
「自分のために動いていいんだ」に
考え方が変わり、

2週間後、
同僚への怒りは
「ありがとう」に変わりました。

嫉妬は、
恥ずかしい感情ではありません。

自分の人生と他人の人生を
並べてしまっているよ、
という合図です。

気づいた瞬間に、
力を失います。

「呼吸を深くしてくださいね」の一言では
届かなかったことが、
パーソナルヨガでは届きます。

職場の人間関係に
悶々としている生徒さんを
なんとかしてあげたい。

そう思って教えている方は、
ぜひ、
こういうサポートをして、
お客様に深く喜んでいただけるヨガ講師に
なってみてください。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

ここまで読んでくださったあなたは、
生徒さんの「イライラする」の奥まで
一緒に見に行ってあげたい方だと思います。

この記事の結論を
もう一度だけ書きます。

怒りの正体は、嫉妬でした。

嫉妬の奥には、
「自分のために動いてはいけない」という
生き方の癖がありました。

そこに届くのは、
相手を変えるアドバイスではなく、
感情を感じ切る道具と、
本人が自分で原因にたどり着くまで
一緒に見続ける時間です。

ただ、
ここまで読むと、
次の問いが出てくると思います。

「生徒さんの怒りの奥に、
何があるのだろう」

「どんなワークを渡して、
どんな問いを返せばいいのだろう」

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この記事を書いた人

株式会社ヨガコーチング 代表取締役・ヨガ講師。生徒の人生を変えるパーソナルヨガ講師育成の専門家。ヨガの収入が月1万円だった3年半を経て、週休4日・年商1000万円に。パーソナルヨガでお客様に心から喜ばれる考え方と、ヨガを本業にする道をお伝えしています。

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