生まれてきた理由を悟る鍵は、思考を止滅すること|ヨガの実践で、人生のすべてを自分で選んできたと分かる日

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生まれてきた理由を悟る鍵は、思考を止滅すること

こんにちは。
ヨガコーチングの阿部海渡です。

陰ヨガの体験セッションで、
ある方が、
最初にこう話してくださいました。

「私は本当は、
何をしようとしているのか。
それを知りたくて来ました」

ヨガを続けてきた方なら、
形は違っても、
同じ問いを抱えたことがあるのではないでしょうか。

自分は、
何のために生まれてきたのか。

この人生で、
何をしに来たのか。

本を読み、
講座を受け、
瞑想を重ねても、
答えらしいものは降りてこない。

結論から言います。

生まれてきた理由は、
思考で探しても見つかりません。

鍵は、思考を止滅することです。

思考が止み、
意識が内側へ入っていったとき、
人は、
人生のすべての経験を
自分で選んできたことを悟ります。

そのとき、
生まれてきた理由は
「分かる」のではなく、
「思い出す」ものになります。

これが、
私がお伝えしているヨガの本質です。

今日は、
なぜ思考では見つからないのか、
ヨガの本質とは何なのか、
そして私自身がスフィンクスのポーズの中で
何を悟ったのかを
順番にお話しします。

悩み: 理由を探し続けているのに、答えが降りてこない

理由を探し続けているのに、答えが降りてこない

「自分の本質を
もっと思い出していきたい」

「使命を知って、
魂として生きたい」

体験セッションでは、
こういう願いを
たくさん聞かせていただきます。

そして、
その願いのすぐ隣に、
いつも同じ悩みがあります。

ヨガをしていても、
瞑想をしていても、
メッセージのようなものは
降りてこない。

ただ気持ちよくて、
眠くなって、
終わってしまう。

ポーズの最中には、
「これで合っているのかな」
「ちゃんとできているのかな」と
考え事ばかりが出てくる。

そして、
考え事をしている自分を
また責めてしまう。

「せっかく今日は受けに来ているのに、
なんでこんなことを考えているんだ」

この悩みは、
初めての方だけのものではありません。

長くヨガを教えてきた方からも、
「本質と言われても、
まだ理解できていない気がします」と
正直に打ち明けられることがあります。

私も、
長いあいだ同じところにいました。

原因: 生まれてきた理由を思考で探している

生まれてきた理由を思考で探している

答えが降りてこないのは、
あなたに何かが足りないからではありません。

原因は、
探し方にあります。

生まれてきた理由を
思考で探しているからです。

思考というのは、
外にある正解を探すための道具です。

「正しいポーズはどれか」
「この感覚は合っているのか」
「私はちゃんとできているのか」

思考は、
いつも外側の基準と自分を
照らし合わせています。

セッション中に、
ポーズが気になって
何度も画面を確認してしまう方がいます。

最初に「見なくても大丈夫ですよ」とお伝えして、
「はい」と言っていただいても、
やはり見てしまう。

これは、
初めてだからではありません。

「自分は合っていないのではないか」
「やっていることは、
本当は正しくないのではないか」

この考えが、
意識を外へ引っ張り続けている。

そして、
意識が外を向いている限り、
内側には入れません。

生まれてきた理由は、
外側にはありません。

だから、
思考で探すほど、
遠ざかっていくのです。

理由: ヨガの本質は、思考を止滅すること

ヨガの本質は、思考を止滅すること

ヨガの古典である
ヨーガ・スートラの冒頭には、
ヨガの定義が一行で書かれています。

ヨーガとは、心の作用を止滅することである。

ポーズのことは、
ここには出てきません。

ヨガは歴史的に、
ポーズを完成させるためのものではなく、
思考に自分が引っ張られないための
トレーニングです。

私はよく、
こういう話をします。

寺院で瞑想をしていると、
裏のキッチンから
おいしいカレーの匂いがしてくる。

修行の浅いうちは、
「いい匂いだな」
「お腹がすいたな」
「何時に食べられるのかな」と、
思考がどんどん続いていきます。

でも、
練習を積むと、
カレーの匂いが来ても
「カレーだな」で
いったん終われるようになります。

匂いが消えるわけではありません。

匂いに、
自分が引っ張られなくなるのです。

これが、
思考を止滅するということです。

思考をなくすことではなく、
出てきた思考に
自分を乗せないこと。

このとき、
体はとても大切な鍵になります。

体は、
入れ物です。

体と認識を完全に一つにしたまま
内側に潜っていくと、
思考が自然と静まり、
その奥にある領域が開いてきます。

そこは、
正しいか間違っているかを
判断する場所ではありません。

ニュートラルで、
ゼロに戻る場所です。

生まれてきた理由は、
この場所に置いてあります。

解決策: 思考を止滅する練習は、ポーズの中にある

思考を止滅する練習は、ポーズの中にある

では、
どうすれば思考を止滅できるのか。

特別な才能はいりません。

ポーズの使い方を変えるだけです。

一般的なヨガでは、
正しい形を
全員が目指します。

私がお伝えしている陰ヨガでは、
完成されたポーズの形が
基本的に存在しません。

ポーズは、
体を変えるためのものではなく、
潜在意識に入りやすくするために
使うだけだからです。

だから、
柔らかくなる必要はありません。

痛くないギリギリのところを
自分の体と相談しながら探し、
そこで長くとどまる。

体の感覚に意識を置いていると、
思考が入ってくる瞬間が
はっきり見えるようになります。

そこで、
「来たな」と気づいて、
また体の感覚へ戻る。

カレーの匂いを
「カレーだな」で終わらせるのと
同じです。

もう一つ、
大切なことがあります。

「やらなきゃ」で
ポーズを耐えないことです。

きついと分かっているポーズを
「向こう側に行かなきゃ」と
自分に課して耐えているとき、
人は外の正解を目指しています。

その状態では、
本質の自分とは一致しません。

だから私の講座では、
60分まるごとポーズをやり続けるのではなく、
わざと早めにポーズを抜けて
内観する時間を選べるようにしています。

「やらなきゃ」を外して、
「やりたい」でやる。

それだけで、
思考が静まる深さが変わります。

そして、
内側で何かを感じたら、
それを真実だと
自分に許可してください。

頭では分かっているのに
許可しない。

この一つのブレーキが、
蓋になっています。

蓋が外れると、
心の中に見えていた情景が
そのまま人生に現れ始めます。

内側に入ると、人生のすべてを自分で選んできたと分かる

内側に入ると、人生のすべてを自分で選んできたと分かる

思考が静まり、
意識が内側へ入っていくと、
何が起きるのか。

人生で起こってきたことを
思考の高さではなく、
魂や意識の領域から
見られるようになります。

すると、
不思議なことが起こります。

「あのときのことと、
このときのことは、
同じことだった」

「このメッセージは、
ずっと前から来ていた」

ばらばらだった出来事が、
一本の線でつながって見えてくるのです。

うまくいかなかった経験も、
苦しかった時期も、
偶然ではなかった。

全部、
自分が選んで
やってきたことだった。

ここで、
意味づけを急がないでください。

「これはこういう意味だ」と
思考で結論を出そうとすると、
また外側に戻ってしまいます。

じっくりと、
「これは何なんだろう」と
問いかけ続けていればいい。

途中で、
泣けてくることもあります。

泣けてきたら、
思いきり泣いてください。

感情はエネルギーで、
水のような性質を持っています。

泣けば泣くほど、
人は本質に戻っていきます。

私がスフィンクスのポーズの中で悟ったこと

私がスフィンクスのポーズの中で悟ったこと

ここからは、
私自身の話をさせてください。

私は、
ヨガに出会って人生が変わり、
海外の小学校の教師を辞めました。

人の意識が変わるお手伝いを
仕事にしたいと思ったからです。

それだけ大きく人生が動いたのに、
私は長いあいだ、
「自分は使命が分からない」と
考えていました。

そして、
もう一つ、
もっと深いところに
怖れがありました。

本質とつながって生きたい。

生まれてきた理由を果たしたい。

そう願いながら、
「自分には、
それができないのではないか」と
怖れていたのです。

願いが大きいほど、
怖れも大きくなる。

その怖れを
私はずっと
思考で解こうとしていました。

転機は、
陰ヨガのスフィンクスのポーズの中で
やってきました。

長くとどまっているうちに、
思考が静まり、
内側に、
川の流れが見えてきました。

表層の流れと、
深層の流れ。

表面は、
日々の出来事に揺れて
速く流れていく。

でも、
その下には、
ずっと変わらずに
一つの方向へ流れている
深い流れがある。

そのとき、
分かったのです。

人生で経験してきたことのすべては、
自分が本当に選んで
やってきたことだった。

教師になったことも。

辞めたことも。

うまくいかなかった時期も。

全部、
深層の流れが選んでいた。

それが分かった瞬間、
「使命が分からない」という考えは
消えていました。

使命は、
探して見つけるものではなく、
本質とつながっているときに
自然と導かれていくものだったのです。

「自分にはできないのではないか」という怖れも、
もう必要ありませんでした。

すべてを自分で選んできたのなら、
これからも、
自分で選んでいける。

私はそこで、
「本質に導かれるまま生きる」と
決めました。

そのあと、
導かれるままに
1年間、
世界を歩きました。

今、
屋久島で暮らしているのも、
その流れの続きです。

生まれてきた理由は、
一度に全部が
言葉になったわけではありません。

でも、
あの日から、
「分からない」と
悩むことはなくなりました。

深層の流れに乗っていれば、
必要なときに、
必要な分だけ、
思い出していけるからです。

悟ったあとの、日常で変わること

悟ったあとの、日常で変わること

人生のすべてを自分で選んできたと悟ると、
日常が静かに変わります。

まず、
「誰かのせい」が
消えていきます。

起きたことを
人のせいにしているあいだは、
意識が外に向いているので、
ヨガの深みには行けません。

自分で選んできたと分かると、
向き合うべきことが
自分の中に戻ってきます。

次に、
自分を優先することに
許可が出ます。

本質をそのまま生きることを
自分に許せるようになると、
自分を優先することが
相手のためにもなると
理解できるようになります。

そして、
日々の揺れから
戻れるようになります。

頭に何かが固まっているときも、
体に重たいものがあるときも、
ポーズの中で思考を静めれば、
ゼロの場所に
すぐ戻ってこられる。

人生の土台が、
怖れから信頼へ
変わっていきます。

これは、
私のクライアントのヨガ講師が
生徒さんと一緒に内観したときにも
同じように起きています。

「力を抜いて」と言われても
抜けなかった生徒さんが、
長くとどまるポーズの中で
自分の頑張りに気づき、
「頑張って生きてたな」と
過去形で言えるようになった話は、
こちらの記事に書きました。

数十年くり返してきたぎっくり腰の奥にあった
「自分がやらなきゃ」という考えに
生徒さんご自身が気づいていった話は、
こちらです。

どちらも、
思考が静まった場所で
起きたことです。

今日から、マットの上でできること

今日から、マットの上でできること

最後に、
今日からできることを
一つだけお伝えします。

次にマットに座るとき、
ポーズの出来を見るのをやめて、
思考が入ってくる瞬間を
見ていてください。

入ってきたら、
「来たな」。

それだけで、
体の感覚に戻る。

うまくできなくても、
かまいません。

思考が出てくることは、
失敗ではなく、
ヨガが始まった合図です。

きつければ、
早めにポーズを抜けて、
静かに内側を見ていてください。

泣けてきたら、
泣いてください。

そして、
内側で感じたことを
真実だと許可してください。

生まれてきた理由は、
その場所に置いてあります。

思考を止滅して、
内側へ入っていく。

その実践の先で、
あなたは、
人生のすべてを自分で選んできたことを
思い出すはずです。

よくある質問

思考がまったく止まらない日は、やらない方がいいですか?

やってください。陰ヨガを続けていても、毎回いちばん好きな自分でいられるわけではありません。人生と同じで、とてもいい日もあれば70点の日もあります。70点の日を許すことも、思考に引っ張られない練習の一部です。

体が硬いのですが、内側に入れますか?

入れます。陰ヨガは、全員の体の状態に合わせてポーズを作るヨガです。体が硬い方は少しの開き具合でも刺激が入るので、むしろ内側に入りやすい。痛くないギリギリを一緒に探すので、柔らかくなる必要はありません。

ポーズの最中に泣けてくるのは、おかしいですか?

おかしくありません。感情は水のような性質を持っていて、泣くことは本質に戻る大切な過程です。涙のあとに現実感が薄くなるようなら、甘いものや肉を少し食べて、体に戻ってきてください。

動くヨガしか教えていなくても、本質には触れられますか?

触れられます。緩めることで心が緩み、自分と向き合う。その方向を向いていれば、流派に関わらずヨガの本質です。ポーズを完成させることではなく、思考に引っ張られない場所へ入ることを目的に置けば、どのヨガでも同じ場所に通じています。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社ヨガコーチング 代表取締役・ヨガ講師。生徒の人生を変えるパーソナルヨガ講師育成の専門家。ヨガの収入が月1万円だった3年半を経て、週休4日・年商1000万円に。パーソナルヨガでお客様に心から喜ばれる考え方と、ヨガを本業にする道をお伝えしています。

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