数十年くり返してきたぎっくり腰が、あまり怖くなくなった理由|パーソナルヨガで生徒さんと一緒にした内観の中身
こんにちは。
ヨガコーチングの阿部海渡です。
今日は、
パーソナルヨガで
長年のぎっくり腰が変わった事例を
お話しします。
生徒さんの身体の悩みを
なんとかしてあげたい。
でも、
グループレッスンでは
なかなかそれができない。
そういう思いで
教えていらっしゃる方に
読んでいただきたい記事です。
最初に、
結論を書きます。
ぎっくり腰は、結果です。
原因は、身体のさらに内側にあります。
今日ご紹介する生徒さんは、
数十年前のぎっくり腰が発端で、
それから何度も
ぎっくり腰をくり返してこられた方です。
その方が、
パーソナルヨガで
自分の内側と対話することを続けて、
ぎっくり腰が起きる頻度は
圧倒的に減りました。
痛くなっても、
すぐ練習すれば
痛みが取れる状態になりました。
そして今は、
こう言われています。
「最近は、ぎっくり腰があんまり怖くない」
この変化を起こしたのは、
私のクライアントの
ヨガ講師、Rさんです。
Rさんは、
整体師でも
医師でもありません。
数年前まで、
グループレッスンを
週に20本近く教えていた
ヨガ講師です。
今日は、
Rさんが生徒さんと一緒にした
内観の中身を
できるかぎり詳しく書きます。
そして、
グループレッスンを教えているあなたが、
パーソナルヨガでどんなふうに内観を促していけば
同じことができるようになるのか。
そのイメージを
持って帰っていただきたいと思います。
数十年くり返してきたぎっくり腰が、「あまり怖くない」に変わった

まず、
事例の全体を書きます。
Rさんの生徒さんに、
腰痛を抱えている方がいました。
発端は、
数年前、数十年前の
ぎっくり腰です。
そこから、
いわゆるぎっくり腰を再発するような形で、
腰が痛くなる状態が
続いていました。
ぎっくり腰を一度やった方なら、
分かると思います。
いつ、また来るか分からない。
重いものを持つとき。
くしゃみをするとき。
朝、起き上がるとき。
身体が、
いつも腰をかばっています。
その方が、
Rさんのパーソナルヨガで
自分の内側と対話することを続けて、
こう変わりました。
ぎっくり腰が起きる頻度が、
圧倒的に良くなった。
もし少し痛くなっても、
すぐ練習すれば
痛みが取れる。
だから最近は、
ぎっくり腰が
あんまり怖くない。
ここで、
大事なことがあります。
Rさんは、腰を治療したわけではありません。
Rさんがしたのは、
生徒さんと一緒に、
生徒さんの内側を見ることでした。
ぎっくり腰は結果で、原因は身体のさらに内側にある

Rさんは、
この事例をこう説明しています。
「ぎっくり腰というのは、あくまでも結果。
大元の原因は、体よりもさらに内側にある」
私も、
同じ考えです。
身体の問題の根本原因は、心にあります。
私の体験セッションで、
よくお話しする例があります。
長年の腰痛に悩んでいた、
医療の現場で働く方の話です。
病院に通っても、
よくならない。
対話を重ねていくと、
こういうことが見えてきました。
頑張りすぎて腰を痛めると、
職場のみんなが
「大丈夫?」と気にかけてくれる。
家で感じていた寂しさは、
その言葉で埋まっていた。
本人も気づいていなかった、
心の癖です。
腰痛は、
その心の癖が作り続けていたものでした。
考え方が変わると、
腰を痛める行動を
しなくなります。
そうすると、
腰痛が変わっていきます。
Rさんの生徒さんも、
同じ構造でした。
とても仕事熱心で、
責任感の強い方です。
「自分がやらなきゃ」
「自分が頑張らなきゃ」
その思考が、
腰痛に、
ぎっくり腰に、
強く影響していました。
ストレッチで
腰まわりをほぐしても、
その考え方のまま
翌日また仕事に戻れば、
腰は同じ使い方をされます。
だから、
くり返すのです。
グループレッスンで、一人の腰痛を変えられない理由

ここで、
あなたのレッスンの話をします。
グループレッスンに、
腰痛の生徒さんが来る。
あなたは、
腰に負担のかからないポーズを選ぶ。
声をかける。
その方は、
「今日は楽でした」と言って帰る。
でも、
翌週も腰をかばって
マットに座っている。
これは、
あなたの力が足りないからではありません。
Rさんも、
こう言っています。
「グループレッスンだと生徒さんがたくさんいるので、
お一人お一人の心の問題を解決するのは、
まず不可能」
講師は一人です。
60分で、
全員の身体を見ながら、
一人の心の癖まで見ることは
できません。
さらに、
もう一つ理由があります。
その生徒さんの
「自分が頑張らなきゃ」は、
その方だけのものです。
隣の方の腰痛の奥には、
別の考え方があります。
グループレッスンで
全員に同じ言葉を掛けても、
一人の奥には届きません。
一人の腰痛を変えるには、
その人だけの時間が要ります。
それが、
パーソナルヨガです。
なぜパーソナルヨガが
生徒さんにいちばん喜ばれるのかは、
こちらに書いています。
→ パーソナルヨガは、なぜ生徒さんにいちばん喜ばれるのか|悩みを根本から解決し、理想の未来まで一緒に歩くヨガ
「内側と対話してみてください」で、生徒さんが固まる理由

では、
パーソナルにすれば
すぐ内観ができるのか。
ここに、
一つ壁があります。
Rさんは、
こう話しています。
「ヨガは、内観、自分の内側と対話をするもの。
でも、たくさんの生徒さんとお会いしてきて、
ほとんどの方が、したことがない」
Rさんがヨガを教えてきた生徒さんたちも、
ほとんどの方が、
「はい、自分の内側と対話してみてください」
と言われて、
「は?」
となる。
「こういうふうにしてください」
と伝えても、
「よく分からない」
「できない」
そんなところからの
スタートでした。
Rさんは、
こう続けています。
「それは当たり前。
やったことのないことを
いきなりやれと言われて、
できる人のほうが少ない」
この記事を読んでくださっている
ヨガ講師のあなたなら、
これは共感できるところではないでしょうか。
ヨガ講師が
「内観しましょう」と言っても、
生徒さんは
何をすればいいのか分かりません。
それは、
生徒さんの問題ではありません。
内観できるように
サポートする考え方が、
講師の側にあるかどうかです。
だから私は、
内観できない生徒さんを
サポートできるようになる考え方を
お伝えしています。
Rさんも、
この考え方を学んで、
生徒さんが自分の内側と対話することを
サポートしていきました。
すると、
少しずつ、
生徒さんが自分の内側と
対話できるようになっていった。
ただ「内側と対話しましょう」と言うのではなく、
それができない人に、
どうアプローチしていけばいいのか。
Rさんが身につけたのは、
その考え方です。
Rさんが、ぎっくり腰の生徒さんと一緒にした内観の中身

ここから、
Rさんが実際に何をしたのかを書きます。
Rさんの言葉を
順番に並べます。
一つ目。
ぎっくり腰は結果だと、まず捉えた。
腰そのものを
どうにかしようとするのではなく、
大元の原因は
身体よりさらに内側にある、
という前提で向き合いました。
二つ目。
内側と対話することを
生徒さんと一緒にした。
ここが、
いちばん大事です。
「一人で内観してきてください」
ではありません。
Rさんが、
生徒さんと一緒に、
その方が内側に抱えている
いろいろな思いや思考を
掘り下げていきました。
三つ目。
生徒さん自身に、気づいてもらった。
Rさんが
「あなたの原因はこれですよ」
と教えたのではありません。
掘り下げていく中で、
生徒さん自身が気づきました。
自分は、
仕事熱心で、
責任感が強い。
「自分がやらなきゃ」
「自分が頑張らなきゃ」
その思考が、
自分の腰に
影響している。
生徒さんの口から、
こういう言葉が出てきました。
「あ、そっか。
そういう自分には、思い込みがあるんだ。
じゃあ、それを少しずつ手放していこう」
四つ目。
手放す練習を続けた。
一度の気づきで
終わりではありません。
ヨガの練習を
続けていきました。
その結果が、
先ほど書いた変化です。
起きる頻度が、
圧倒的に減った。
痛くなっても、
すぐ練習すれば
痛みが取れる。
ぎっくり腰が、
あんまり怖くない。
全体を見ると、
Rさんがやったことは
とてもシンプルです。
結果ではなく原因を見る。
一人で、ではなく一緒に見る。
教えるのではなく、気づいてもらう。
気づいたら、手放す練習を続ける。
こういうサポートをして、
お客様に深く喜んでいただけるヨガ講師に
なりませんか。
次の章で、
その流れを具体的に書きます。
内観を促す対話の流れ、5ステップ

Rさんが
生徒さんにどんな言葉を掛けたのかまでは、
私の手元にありません。
ですので、
ここからは、
私がお伝えしている
内観サポートの流れに沿って、
腰痛の生徒さんとの
セッションのイメージを書きます。
パーソナルヨガのセッションで
実際にやることは、
五つです。
1. 理想の未来を聞く
2. 理想が叶っていない原因を一緒に見つける
3. ニーズに合わせたアサナ・呼吸法で、気づきを深める
4. 考え方を変える後押しをする
5. 行動が変わり、結果が変わるのを祝福する
腰痛の方なら、
こう進みます。
一つ目。
理想の未来を聞きます。
「腰が怖くなくなったら、
何をしたいですか」
子どもを抱き上げたい。
旅行に行きたい。
朝、
腰を気にせず
起き上がりたい。
ここで、
ゴールが決まります。
二つ目。
原因を一緒に見つけます。
ここが、
内観の中心です。
「いつから、腰がつらいですか」
「そのころ、何がありましたか」
「腰が痛いとき、
仕事はどうしていますか」
「休むと、
どんな気持ちになりますか」
答えを教えるのではありません。
質問で、
生徒さんが自分の内側を
見られるようにします。
Rさんの生徒さんなら、
ここで
「休むと、申し訳ない気持ちになる」
「私がやらないと、回らない」
という言葉が
出てきたのかもしれません。
その言葉が出てきたとき、
生徒さんは
自分の考え方の癖に
初めて触れます。
三つ目。
アサナと呼吸法で、
気づきを深めます。
腰まわりを緩めるポーズを
しながら、
「今、どこに力が入っていますか」
と聞く。
ヨガの最中は、
頭で考えるより先に
身体が答えてくれます。
「力を抜いていいと言われても、
抜けない」
その体感が、
「頑張らなきゃ」の
証拠になります。
身体からも気づくと、
対話で見えたものが
腹落ちします。
四つ目。
考え方を変える後押しをします。
「頑張らなくても、
大丈夫だったことは
ありましたか」
生徒さんが
自分で気づくと、
考え方が変わり始めます。
ここは、
講師が変えるのではありません。
本人が変えていくのを
後押しするだけです。
五つ目。
行動が変わり、
結果が変わるのを祝福します。
今週は、
一つ頼めた。
今日は、
腰が痛くなる前に休めた。
小さな変化を
一緒に喜びます。
これが、
内観を促す対話の流れです。
シークエンスを
覚える必要はありません。
目の前の一人に、
聞くことから始まります。
同じ5ステップで、
3日寝込むほどの重い生理痛が変わった事例も、
こちらに書いています。
→ 3日寝込むほどの重い生理痛が改善した、パーソナルヨガの事例|実際のセッションの流れ
「頑張らなきゃ」に気づいた人が、腰を痛めなくなる仕組み

ここで、
なぜ内観で
ぎっくり腰が変わるのかを
整理します。
ストレッチで
腰を緩めるのは、
結果に働きかけています。
内観は、
原因に働きかけています。
「自分が頑張らなきゃ」
という考え方があると、
身体は
休みたいと言っていても、
本人がそれを無視します。
無理な姿勢で
重いものを持つ。
疲れていても
休まない。
力を抜く場面で
力が入る。
その積み重ねが、
ある日、
ぎっくり腰として出ます。
考え方が変わると、
行動が変わります。
休める。
頼める。
力を抜ける。
そうすると、
腰を痛める行動が
減っていきます。
だから、
くり返さなくなるのです。
もう一つ、
大事なことがあります。
Rさんの生徒さんは、
「痛くなっても、
すぐ練習すれば痛みが取れる」
状態になりました。
これは、
自分で戻せる道具を
手に入れたということです。
以前は、
痛みが来たら
ただ耐えるしかなかった。
今は、
痛みが来たら
自分で練習して戻せる。
だから、
怖くない。
ヨガ講師が
生徒さんに渡せる
いちばん大きなものは、
ここだと私は思います。
症状を取ってあげることではなく、
自分で自分を戻せる力を
その人の中に残すこと。
Rさんも、グループレッスンの講師だった

ここまで読んで、
「Rさんは、
もともと特別な方なのでは」
と思われたかもしれません。
Rさんは、
ヨガ講師歴10年以上。
数年前までは、
グループレッスンを
週に20本近く教えていました。
技術も、
資格も、
十分に持っていた方です。
それでも、
一人ひとりの心の問題には
触れられていませんでした。
グループレッスンの形では、
触れられなかったのです。
Rさんがやったことは、
技術を足すことではありません。
グループレッスンの生徒さんに、
こう聞きました。
「パーソナルヨガをやります。
興味はありますか」
1本目が、
2週間で決まりました。
そこから半年で、
合計5本。
変えたのは、考え方だけです。
そして、
パーソナルで一人と向き合うようになって、
対話で内観を促す考え方を
身につけていきました。
その先に、
今日のぎっくり腰の事例があります。
Rさんは、
これからパーソナルを始める方に
こう言っています。
「生徒さんを本当に助けてあげたいと思っている方は、
ぜひマンツーマンで、
しっかり指導するセッションをやってほしい。
本当に生徒さんの結果が出るし、
生徒さんの人生を変えてあげることができる」
講師歴が短い方でも、
同じです。
むしろ、
一人の本気の悩みに向き合うことで
指導者として力がつきます。
→ 講師歴が短いヨガ講師ほど、パーソナルヨガから始めたほうがいい理由
あなたのレッスンにも、その生徒さんはいる

想像してみてください。
あなたのグループレッスンに、
いつも腰をかばいながら
マットに座る生徒さんがいる。
その方に、
パーソナルで
60分、
向き合う時間がある。
「腰が怖くなくなったら、
何をしたいですか」
と聞いて、
その方の目が
少し遠くを見る。
そこから、
対話が始まる。
ポーズの中で、
「力が抜けない」ことに
一緒に気づく。
数か月後、
その方が
こう言う。
「最近、
腰があんまり怖くないんです」
こういう場面を
あなたのレッスンでも
作ってみませんか。
そのための最初の一歩を
3つ書きます。
ぜひ、
実践してみてくださいね。
1. 腰痛の生徒さんを一人思い浮かべる
その方は、
どんな働き方をしていそうですか。
身体のことだけでなく、
心の癖まで想像してみてください。
2. その方に聞きたい質問を3つ書く
いつから、つらいですか。
そのころ、何がありましたか。
腰が怖くなくなったら、
何をしたいですか。
3. 次のレッスンの後に、一言だけ聞いてみる
「腰、
最近どうですか」
答えが返ってきたら、
それが
パーソナルヨガの入り口です。
よくある質問
- 整体や病院と、何が違うのですか。
-
働きかける場所が違います。整体や病院は、腰そのものに働きかけます。パーソナルヨガの内観サポートは、腰を痛める行動を作っている考え方に働きかけます。どちらが良い悪いではなく、役割が違います。身体の専門家に見てもらうことと、自分の考え方の癖に気づくことは、両方あってよいものです。
- 腰痛の解剖学的な知識が足りなくても、扱えますか。
-
扱えます。Rさんがしたのは、腰を治療することではなく、生徒さんと一緒に内側を見ることでした。必要なのは、腰の知識より、聞く力です。無理のないポーズを選ぶ基本の知識があれば、あとは「いつから」「そのころ何が」「本当はどうなりたいか」を聞くところから始められます。
- 心の話を聞くのが、正直こわいです。
-
答えを出そうとしなくて大丈夫です。内観サポートは、講師が原因を見抜いて教えることではありません。生徒さんが自分で気づけるように、質問で手伝うことです。Rさんの生徒さんも、Rさんに言われたのではなく、自分で「そういう思い込みがあるんだ」と気づきました。気づくのは、いつも生徒さん本人です。
- 何回くらいで、変わりますか。
-
人によって違います。Rさんの生徒さんも、一度の気づきで終わったのではなく、手放す練習を続けた結果として、頻度が減り、痛くなっても自分で戻せるようになりました。身体の変化が早く出ることもありますが、考え方の癖は1回では変わりません。だから単発ではなく、理想の未来まで一緒に歩く形をおすすめしています。
まとめ

ぎっくり腰は、結果です。
原因は、
身体のさらに内側にあります。
Rさんの生徒さんは、
「自分が頑張らなきゃ」という
考え方の癖に自分で気づいて、
手放す練習を続けました。
そして、
数十年くり返してきたぎっくり腰が
あんまり怖くなくなりました。
Rさんがしたのは、
治療ではありません。
生徒さんと一緒に、
内側を見ることでした。
グループレッスンでは
できなかったことが、
パーソナルヨガではできます。
生徒さんの身体の悩みを
なんとかしてあげたい。
そう思って教えている方は、
ぜひ、
こういうサポートをして、
お客様に深く喜んでいただけるヨガ講師に
なってみてください。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
ここまで読んでくださったあなたは、
生徒さんの身体の悩みを
根本から変えてあげたい方だと思います。
この記事の結論を
もう一度だけ書きます。
ぎっくり腰は、結果です。
原因は、
身体のさらに内側にあります。
そこに届くのは、
ストレッチの数ではなく、
生徒さんと一緒に内側を見る対話です。
Rさんは、
グループレッスンの講師から、
その対話ができる講師になりました。
ただ、
ここまで読むと、
次の問いが出てくると思います。
「私の生徒さんには、
どんなサポートができるだろう」
「腰痛ではない悩みなら、
どこから聞けばいいのだろう」
そこが知りたい方のために、
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講師歴が短い方にも
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