体の緊張が抜けなかった生徒さんが、「頑張って生きてたな」と言えるまで|パーソナルヨガで起きたこと

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体の緊張が抜けなかった生徒さんが、「頑張って生きてたな」と言えるまで|パーソナルヨガで起きたこと

こんにちは。
ヨガコーチングの阿部海渡です。

今日は、
体の緊張がなかなか抜けなかった生徒さんを
私のクライアントのヨガ講師が
パーソナルヨガでサポートした事例を
お話しします。

「力を抜いてくださいね」と声をかけても、
抜けない生徒さんがいる。

ポーズを変えても、
呼吸を促しても、
こわばったまま。

どうしてあげたらいいのか、
分からない。

そう感じたことのある方に
読んでいただきたい記事です。

最初に、
結論を書きます。

緊張が抜けないのは、体のせいではありません。

「自分で何とかしなければ」という頑張りが、体に出ています。

今日ご紹介する生徒さんは、
体の緊張がなかなか抜けず、
すぐに緊張してしまうことが
いちばんの悩みでした。

その方が、
パーソナルヨガで
自分の内側と向き合うことを続けて、

数か月後、
こう話すようになりました。

「頑張って生きてたなと思う」

過去形です。

そして今は、
練習のたびに
地面に沈み込むような安定を
感じられるようになっています。

今日は、
クライアントの講師が
この生徒さんと一緒にしたことを
順番に書きます。

なお、
この記事でご紹介する事例は、
実際のセッションをもとにしています。

ご本人が特定されないように、
年齢や職業、サポートした講師の立場などは変え、
複数の方の経験を組み合わせて
書いている部分があります。

起きた変化と、
対話の流れは実際のものです。

「体の緊張が抜けない」が、いちばんの悩みだった

「体の緊張が抜けない」が、いちばんの悩みだった

まず、
生徒さんが最初に相談された悩みです。

体の緊張が、
なかなか抜けない。

すぐに、
緊張してしまう。

緊張する場面があると、
体が浮いたような感じになる。

心もとなくて、
ふわふわして、
自分の重心がよく分からなくなる。

その方は、
仕事で人前に立つことの多い方でした。

人前に立つたびに、
この感覚がやってきます。

ここで、
大事なことがあります。

生徒さんは、
自分でも分かっていました。

「体の中の方に、まだ緊張感がある」

そして、
こう言って
パーソナルの時間に来ました。

「今日も、そこと向き合いたい」

講師は、
この言葉を
そのままセッションのテーマにしました。

グループレッスンでは、「力を抜いて」が届かない

グループレッスンでは、「力を抜いて」が届かない

ここで、
あなたのレッスンの話をします。

グループレッスンに、
いつも肩や顔がこわばっている
生徒さんがいる。

あなたは、
「力を抜いてくださいね」
と声をかける。

その方は、
うなずいて、
抜こうとする。

でも、
抜けない。

抜こうとすること自体に、
また力が入ってしまう。

これは、
あなたの声かけが
下手だからではありません。

その生徒さんの緊張は、
筋肉だけの話ではないからです。

緊張の奥には、
その人だけの
生き方の癖があります。

隣の方のこわばりの奥には、
また別の理由があります。

全員に同じ
「力を抜いて」を届けても、
一人の奥には届きません。

一人の緊張をほどくには、
その人だけの時間が要ります。

それが、
パーソナルヨガです。

なぜパーソナルヨガが
生徒さんにいちばん喜ばれるのかは、
こちらに書いています。

→ パーソナルヨガは、なぜ生徒さんにいちばん喜ばれるのか|悩みを根本から解決し、理想の未来まで一緒に歩くヨガ

長くとどまるポーズの中で、顔の緊張に自分で気づいた

長くとどまるポーズの中で、顔の緊張に自分で気づいた

ここから、
セッションで起きたことを書きます。

講師は、
ゆっくり長くとどまるポーズで
セッションを組みました。

1つ目、
2つ目のポーズのあたりで、
生徒さんの顔のまわりが
動き始めました。

生徒さんは、
こう気づきます。

「ここが、緊張していたんだ」

体の中の方にある、
と感じていた緊張は、
顔にありました。

そして、
ポーズの途中から、
その緊張が抜けていきました。

さらにポーズを重ねると、
全身が
重く降りていく感じになりました。

最後に横になったときには、
大地に
しっかり体を委ねられている感覚がありました。

もう一つ、
生徒さんの内側で
起きていたことがあります。

ポーズの間、
生徒さんは
自分にこう伝えていました。

「違和感があっても、安心」

その言葉が、
途中から
変わっていきました。

「何があっても、この場は安全安心」

「私が生きているここは、何があっても安全だよ」

そう変わったとき、
体がまた一つ、二つ、
緩んでいきました。

ここが、
いちばん大事なところです。

講師は、
「ここが緊張していますよ」
とは言っていません。

緊張の場所に気づいたのも、
「安全だよ」という言葉が出てきたのも、
生徒さん本人です。

講師がしたのは、
気づける時間と場を
用意することでした。

講師が見立てた、緊張の本当の原因

講師が見立てた、緊張の本当の原因

ポーズのあと、
講師は
生徒さんの話を
じっくり聞きました。

そして、
こう伝えました。

「やっぱり、頑張っておられたんだと思います。
自分で何とかしなければ、というのがあった。
だから、実は大丈夫なんだ、というのが
体のレベルで来ると、
すごく手放しやすくなるんです」

私も、
同じ見立てでした。

緊張が抜けないのは、
体が硬いからではありません。

「自分で何とかしなければ」

その頑張りが、
ずっと体に
力を入れさせていました。

だから、
「力を抜いて」と言われても
抜けなかったのです。

体が
「抜いたら危ない」
と思っているからです。

頭で
「大丈夫」と思うだけでは、
体は納得しません。

ポーズの中で、
体ごと
「ここは安全だ」と感じられたとき、
初めて手放せます。

同じように、
「自分が頑張らなきゃ」という考え方が
体に出ていた生徒さんの
ぎっくり腰が変わった事例も、
こちらに書いています。

→ 数十年くり返してきたぎっくり腰が、あまり怖くなくなった理由|パーソナルヨガで生徒さんと一緒にした内観の中身

毎朝の短い練習で、「ぶれにくくなった」

毎朝の短い練習で、「ぶれにくくなった」

一度のセッションで
終わりではありません。

講師は、
この生徒さんのために
家でできるワークを作って渡していました。

生徒さんは、
毎朝、短い時間でも
練習を続けました。

2か月ほどたったころ、
生徒さんから
こういう言葉が出てきました。

「ぶれにくくは、なったっていうか」

「本当に、ちょっと重さが取れた」

講師は、
こう返しました。

「一本、立っている感じがしますね」

さらに、
生徒さんは
こんなことも話してくれました。

「内側の声を聞くって、
こういう感じなんだ、
というのが
ちょっと掴めてきた」

そして、
もう一つ。

「やりたくないことをやると、
体が拒否するようになってきた」

以前なら、
やりたくないことでも
頑張ってやっていました。

今は、
体が先に
「それはやめておこう」と教えてくれる。

生徒さんは、
その本音に
従うようにしました。

すると、
崩れていた体調も
戻っていきました。

生徒さんは、
こう振り返っています。

「前は、内側の声があったのに、
聞きに行っていなかった」

「そっちに従ったほうが、
人生は頑張らなくて生きていける」

「頑張って生きてたな」と、過去形で言えた日

「頑張って生きてたな」と、過去形で言えた日

そして、
この言葉が出てきました。

「頑張って生きてたなと思う」

本当の気持ちに反することを
頑張ってやっていた。

これからは、
自分の気持ちに沿って生きる。

生徒さんは、
それを
過去形で話しました。

体の硬さについても、
こう話しています。

「あの硬さは、
頑張るために要る力だったのかな」

緊張は、
敵ではありませんでした。

頑張って生きるために、
体が
ずっと力を貸してくれていたのです。

頑張らなくていいと分かったら、
その力は
もう要らなくなります。

人前に立つ場面も、
変わりました。

無理をしないで、
みんなの前に立とう。

そう思った時点で、
緊張が抜けるようになったのです。

数か月後、「地面に沈み込むような」安定へ

数か月後、「地面に沈み込むような」安定へ

さらに数か月がたって、
生徒さんは
最初の悩みを振り返って
こう話しています。

練習をしていると、
体の奥の筋肉を
ギュッと縮こめているような感覚が
取れてくる。

「地面に沈み込むような感じになる」

日中、
緊張する場面があっても、
練習するたびに
どっしりと安定する。

「グラウンディングというのは、毎回感じられます」

最初の悩みは、
「重心が分からなくなる」でした。

それが、
「地面に沈み込む」に
変わりました。

そして、
これからの理想を聞かれて、
こう答えています。

「はっきり、これだ、ではないけれど、
自分で作っている制限は
外していけるな、という
明るい光が見えている」

緊張が抜けたことは、
入口でした。

その先で、
生徒さんは
自分で自分にかけていた制限に
気づき始めています。

この事例で講師がしたこと、5ステップ

この事例で講師がしたこと、5ステップ

ここで、
講師がしたことを
私がお伝えしている
パーソナルヨガの5ステップに
当てはめて整理します。

1. 理想の未来を聞く

2. 理想が叶っていない原因を一緒に見つける

3. ニーズに合わせたアサナ・呼吸法で、気づきを深める

4. 考え方を変える後押しをする

5. 行動が変わり、結果が変わるのを祝福する

一つ目。
理想の未来を聞く。

この方の最初のゴールは、
「体の緊張が抜けること」でした。

講師は、
生徒さんが持ってきた
「今日もそこと向き合いたい」を
そのまま受け取りました。

二つ目。
原因を一緒に見つける。

ポーズのあとに話を聞き、
「自分で何とかしなければ」という
頑張りを見立てました。

三つ目。
アサナで気づきを深める。

長くとどまるポーズの中で、
生徒さんは
顔の緊張に自分で気づきました。

頭より先に、
体が答えを出しています。

四つ目。
考え方を変える後押しをする。

「実は大丈夫」が
体のレベルで来ると手放しやすい、
と伝え、
家でできるワークを渡して、
毎日の練習を支えました。

五つ目。
変化を祝福する。

「ぶれにくくなった」と聞いたとき、
「一本、立っている感じがしますね」
と返しました。

小さな変化を
言葉にして、
一緒に喜んでいます。

こうして並べると、
講師は
特別なことをしていません。

生徒さんの言葉を受け取る。

体で気づける時間を用意する。

気づいたことを一緒に言葉にする。

続ける練習を渡して、変化を喜ぶ。

こういうサポートをして、
お客様に深く喜んでいただけるヨガ講師に
なりませんか。

同じ5ステップで、
ポーズを上手になりたいと来た生徒さんの
家族まで変わった事例も、
こちらに書いています。

→ 自分を責める癖が減ったら、旦那さんまで変わった理由|アサナ上達のつもりで始めたパーソナルヨガで起きたこと

あなたのレッスンにも、その生徒さんはいる

あなたのレッスンにも、その生徒さんはいる

想像してみてください。

あなたのグループレッスンに、
いつも肩に力の入った
生徒さんがいる。

その方に、
パーソナルで
向き合う時間がある。

ゆっくり長くとどまるポーズの中で、
その方が
ふっと息を吐く。

「ここに、力が入っていたんですね」

その方が、
自分で言う。

数か月後、
その方が
こう話す。

「最近、
人前に立っても、
前ほど緊張しないんです」

こういう場面を
あなたのレッスンでも
作ってみませんか。

そのための最初の一歩を
3つ書きます。

ぜひ、
実践してみてくださいね。

1. 力が抜けない生徒さんを一人思い浮かべる

その方は、
どんな場面で
「自分で何とかしなければ」と
頑張っていそうでしょうか。

体のことだけでなく、
その奥の生き方まで
想像してみてください。

2. ポーズの後に聞く質問を3つ書く

いま、
体のどこが変わりましたか。

ポーズの間、
心の中で
自分に何と言っていましたか。

緊張が抜けたら、
どんな毎日を過ごしたいですか。

3. 次のレッスンの後に、一言だけ聞いてみる

「今日、
どこか緩んだところはありましたか」

答えが返ってきたら、
それが
パーソナルヨガの入り口です。

よくある質問

緊張の強い生徒さんに、長くとどまるポーズは負担になりませんか。

痛くないぎりぎりのところで止めれば、負担にはなりません。体の状態は一人ひとり違うので、パーソナルではポーズの形より、その人の体に合わせて深さを決めます。つらそうなら、その場で別のポーズに組み替えます。この事例でも、緊張が抜けたのは無理に伸ばしたからではなく、体が「ここは安全だ」と感じられたからでした。

心の話をしなくても、体から変わっていくのですか。

変わっていきます。この生徒さんも、顔の緊張に気づいたのはポーズの中でした。頭で「大丈夫」と思うより先に、体で「安全だ」と感じられると、考え方の癖を手放しやすくなります。対話は、ポーズのあとに生徒さんの言葉を受け取るところから始めれば十分です。

家での練習を生徒さんに続けてもらうにはどうすればいいですか。

その人のためのワークを短い時間でできる形で渡すことです。この事例の生徒さんも、毎朝短い時間でも続けたことで「ぶれにくくなった」と話しています。続けてもらう工夫より、続けた先の小さな変化を講師が見つけて言葉にすることのほうが大事です。

どのくらいの期間で変わりますか。

人によって違います。この生徒さんは、最初のセッションで顔の緊張に気づき、2か月ほどで「ぶれにくくなった」と話し、数か月後に「地面に沈み込むような安定」を感じるようになりました。考え方の癖は1回では変わらないので、単発ではなく、理想の未来まで一緒に歩く形をおすすめしています。

まとめ

まとめ

緊張が抜けないのは、
体のせいではありません。

「自分で何とかしなければ」という頑張りが、
体に出ています。

クライアントの講師は、
生徒さんが持ってきた
「今日もそこと向き合いたい」を受け取り、

長くとどまるポーズの中で、
生徒さんが
自分で緊張に気づく時間を用意しました。

そして、
「頑張っておられたんですね」と見立て、
毎日の練習を支え、
小さな変化を一緒に喜びました。

生徒さんは、
「頑張って生きてたな」と
過去形で言えるようになり、

人前に立つ緊張も、
地面に沈み込むような安定に
変わっていきました。

「力を抜いて」の一言では
届かなかったことが、
パーソナルヨガでは届きます。

力の抜けない生徒さんを
なんとかしてあげたい。

そう思って教えている方は、
ぜひ、
こういうサポートをして、
お客様に深く喜んでいただけるヨガ講師に
なってみてください。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

ここまで読んでくださったあなたは、
力の抜けない生徒さんを
本当の意味で楽にしてあげたい方だと思います。

この記事の結論を
もう一度だけ書きます。

緊張が抜けないのは、
体のせいではありません。

「自分で何とかしなければ」という頑張りが、
体に出ています。

そこに届くのは、
「力を抜いて」という声かけの数ではなく、
生徒さんが体で「安全だ」と感じられる時間と、
その気づきを一緒に言葉にする対話です。

ただ、
ここまで読むと、
次の問いが出てくると思います。

「私の生徒さんの緊張には、
どこから関わればいいのだろう」

「ポーズのあと、
どんな言葉を返せばいいのだろう」

そこが知りたい方のために、
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この記事を書いた人

株式会社ヨガコーチング 代表取締役 阿部海渡

お客様をヨガで幸せにしたいけれど、集客やセールスが苦手な稼げないヨガ講師の方向けに、ヨガビジネスの稼ぎ方を教えています。稼げないヨガ講師を、稼げるヨガコーチに育成しています。

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