膝が痛くて孫と旅行に行けなかった生徒さんが、旅行を自分に許せるまで|痛みの奥にあった息子さんへの罪悪感
こんにちは。
ヨガコーチングの阿部海渡です。
今日は、
私のクライアントで
ヨガ講師のDさんが、
膝の痛みでお孫さんたちとの旅行にいけず、
悩んでおられた生徒さんを
パーソナルヨガでサポートした事例を
お話しします。
ヨガ講師のあなたも、
生徒さんから
こんな悩みを相談されたことはありませんか?
「膝が痛くて辛いんです」
「なんとかなりませんか?」
多くのヨガ講師の方は、
こういう悩みを抱える生徒さんに対して
次のような対応をします。
教えるアサナを替える。
膝に負担のかからないような軽減法を見せて、指導する。
たしかに、
目的が「アサナを上手になること」であれば、
それも大事なことですね。
しかし、
生徒さんの膝の痛みを根本から解決してあげたい、
痛みのない暮らしを楽しんでいただきたい、
そう感じたことのあるヨガ講師の方に
ぜひ読んでいただきたいと思い、
この記事を書きました。
最初に、
結論を書きます。
膝の痛みの奥にあったのは、「私は旅行を楽しんではいけない」という考えでした。
そしてその奥には、ある意外な人への
「罪悪感」がありました。
この原因を一緒に見つけ出す決め手になったのは、
パーソナルヨガのセッションを通じて、
Dさんが生徒さんの痛みの根本原因を一緒に見つけたことでした。
半年のパーソナルヨガの結果、
生徒さんは、
膝の痛みは消え、
ずっと夢だった
お孫さんとの旅行を思い切り楽しめるようになりました。
この記事では、
Dさんが生徒さんにパーソナルヨガのセッションでどんなことを一緒にしたのか?
また、体の痛みと考え方の関係の本質について、
ヨガの観点からお話しします。
なお、
この記事でご紹介する事例は、
実際のセッションをもとにしています。
ご本人が特定されないように、
年齢や職業、サポートした講師の立場などは変え、
複数の方の経験を組み合わせて
書いています。
「膝が痛くて、孫たちと旅行に行けない」

まず、
生徒さんが抱えていたお悩みです。
その方は、
お孫さんのいる女性でした。
膝がとても痛くて、
お孫さんたちと
旅行に行けない。
それが、
Dさんのパーソナルで
相談されたお悩みでした。
Dさんは、
お悩みを伺うだけでなく、
本当はどうなりたいのかも
最初に聞きました。
生徒さんは、
こう話してくれました。
「膝の痛みから自由になって、
いつでも好きなところに
行けるようになりたい」
Dさんは、
そうなれるように
一緒に歩んでいきましょう、と
お約束しました。
ここが、
最初の大事なところです。
「膝を楽にしましょう」で
終わらせない。
膝が楽になったその先にある、
「孫たちと、好きなところへ行く」
という場面を
最初に二人で思い描いておく。
そうしておくと、
そのあとの対話が
ぶれなくなります。
なぜパーソナルヨガが
生徒さんにいちばん喜ばれるのかは、
こちらに書いています。
→ パーソナルヨガは、なぜ生徒さんにいちばん喜ばれるのか|悩みを根本から解決し、理想の未来まで一緒に歩くヨガ
体へのアプローチと、考え方へのアプローチ

膝の痛みに対して
ヨガ講師ができることは、
大きく分けて2つあります。
1つ目は、
体の動かし方を直すこと。
膝の痛みが出ているということは、
これまでの生活の中で、
体の使い方のどこかに間違いがあるということです。
なので、
アサナの組み合わせや
体のワークで
膝の痛みを和らげるのが得意な方は、
それをそのまま指導してあげれば
生徒さんは喜んでくださいます。
2つ目は、
生徒さんの考え方の癖を一緒に見直すこと。
内観とも言います。
生徒さんの考え方の中に
膝の痛みの原因を一緒に見つけて、
それを変えていけるよう後押しする方法です。
体へのアプローチに詳しくない方や、
根本的な解決をしてあげたい、という方は、
こちらを選びます。
ヨガ講師のDさんが選んだのは、
2つ目でした。
どちらが正しい、
ということはありません。
生徒さんからすれば、
膝が楽になって
好きなところへ行けるようになれば、
どちらの方法でも
心から喜んでくださいます。
Dさんの1つ目の質問:「行ってはいけないと思っていませんか」

Dさんは、
生徒さんの話に
じっと耳を傾けていました。
「膝の痛みのせいで、
行きたいところに行けない」
「孫と一緒に過ごせない」
生徒さんは、
そう考えていました。
Dさんは、
この言葉の奥に
もう一つ別の気持ちが
隠れているのではないかと
感じました。
「私は、行きたいところに行ってはいけない」
膝が痛いから行けない、
のではなく、
行ってはいけないと
心のどこかで思っているから、
膝が痛む。
順番が、
逆なのかもしれない。
そこで、
こう尋ねました。
「実は、
行きたいところに
行ってはいけないと
思っていませんか」
「本当は、
ご自分に許可を出していない
のではないですか」
Dさんは、
ここで答えを言っていません。
「あなたは行ってはいけないと思っていますね」
と決めつけてもいません。
生徒さんがご自分の心の内を
見つめるきっかけを
作っただけです。
打ち明けてくれた本音:「私は、孫との旅行を楽しむに値しない」

この質問をきっかけに、
生徒さんは
本音を打ち明けてくれました。
ご家族との関係に、
罪悪感を抱えていたのです。
その罪悪感から、
生徒さんは
いつしかこう考えるようになっていました。
「私は、
孫との旅行を楽しむに
値しない人間だ」
楽しんではいけない。
だから、
行ってはいけない。
そう考えて
ずっと自分を抑えてきたことが、
膝の痛みとして
表れていたのです。
根っこにあったのは「私は母親失格だ」という考えだった

さらにお話を伺っていくと、
罪悪感のいちばん深いところが
見えてきました。
息子さんのことでした。
「母親として、
息子のやりたいことを
やらせてあげられなかった。
だから、私は母親失格だ」
「孫との旅行に
誘われているけれど、
息子に申し訳ない。
そんなことをしてはいけない」
旅行に誘ってくれているのは、
その息子さんの家族です。
それなのに、
生徒さんは
息子さんに対して
申し訳ない気持ちで
いっぱいだったのです。
膝の痛みは、
旅行に行かない理由を
作ってくれていました。
Dさんの2つ目の質問:「息子さんは、本当にあなたを責めていますか」

ここで、
Dさんは
2つ目の質問をしました。
「息子さんは、
本当にあなたを
責めていますか」
生徒さんは、
こう答えました。
「分かりません」
分からない。
息子さんの気持ちを
確かめたことは
一度もなかったのです。
自分を責めていると
生徒さんが思っていたのは、
心の中で思い描いていた
息子さんでした。
Dさんは、
こうお伝えしました。
「実際に、
聞いてみてください」
Dさんが
「息子さんはきっと
責めていませんよ」と
言ってあげることも
できたはずです。
でも、
それでは
生徒さんの罪悪感は
消えません。
Dさんの言葉より、
息子さん本人の言葉のほうが
ずっと心に届くからです。
息子さんの答えは「お母さんには、本当に感謝しているよ」

生徒さんは、
勇気を出して
息子さんに聞いてみました。
息子さんは、
こう言ってくれました。
「お母さんには、
本当に感謝しているよ。
自分を責めるのは、
やめてね」
この言葉を聞いて、
生徒さんは気づきました。
息子さんへの罪悪感は、
自分の中で作り上げていた
考えだったのだ、と。
息子さんは、
責めてなどいなかった。
責めていたのは、
自分自身でした。
生徒さんは、
長く抱えてきた罪悪感を
手放すことができました。
「そんな息子を持てて、私は幸せだ」で、膝の痛みが消えていった

生徒さんの考えは、
こう変わりました。
「私は、息子に感謝されている。
そんな息子を持てて、
私は幸せだ」
「母親失格だ」が、
「そんな息子を持てて幸せだ」に
変わったのです。
そうなると、
旅行を断る理由は
もうありません。
生徒さんは、
息子さん夫婦とお孫さんと
一緒に旅行に行くことを
自分に許可できるようになりました。
そして、
それを思いきり喜んでいいのだと、
自分に許せるようにもなりました。
すると、
膝の痛みは
消えていきました。
Dさんが
膝に何かをしたわけではありません。
生徒さんが
ご自分の考えを変えたことで、
行動が変わり、
体が変わったのです。
同じように、
体の痛みの奥にあった考えに
生徒さんが気づいた事例を
こちらに書いています。
→ 数十年くり返してきたぎっくり腰が、あまり怖くなくなった理由|パーソナルヨガで生徒さんと一緒にした内観の中身
体は「許可していないよ」というメッセージを送ってくれる|ヨガの観点から

ここで、
体の痛みと考え方の関係を
ヨガの観点からお話しします。
ヨガでは、
体と心を
分けて考えません。
自分のやりたいことを
自分に許していない人には、
多くの場合、
体が
「あなたは、自分に許可を出していないよ」
というメッセージを
送ってくれています。
この生徒さんの場合、
それが
膝の痛みでした。
ですから、
そのメッセージに気づいて
考え方が変われば、
体は
もう同じメッセージを
送る必要がなくなります。
痛みが
少しずつ消えていくのは、
そのためです。
もう一つ、
大事なことがあります。
多くの人は、
自分のお悩みの根っこに
自分では気づけません。
だから、
同じことで
ずっと悩み続けてしまいます。
この生徒さんも、
膝の痛みと
息子さんへの罪悪感が
つながっているとは
思ってもいませんでした。
でも、
一度気づけば、
あとはご本人が
自分で考え方を変えていけます。
講師の役目は、
その気づきにたどり着くまで
寄り添うことです。
この事例からヨガ講師が持ち帰れる考え方

ここで、
Dさんがしたことを
振り返ってみます。
1つ目。
お悩みと一緒に、本当はどうなりたいのかを伺う。
「膝が痛い」ことだけを聞いていると、
膝の話で終わってしまいます。
「膝が楽になったら、
何をしたいですか」まで伺うと、
孫との旅行、
という場面が出てきます。
その場面があったから、
「行ってはいけないと思っていませんか」
という質問が
生まれました。
2つ目。
「〜できない」の奥にある
「〜してはいけない」に目を向ける。
「痛くて行けない」とおっしゃる方の中には、
「行ってはいけない」と
思っている方がいます。
「〜できない」という言葉が出たら、
「本当は、ご自分に許可を出していないのではないですか」
と尋ねてみる。
それだけで、
話が体のことから
心のことへ移っていきます。
3つ目。
相手の本当の気持ちは、ご本人に確かめてもらう。
この生徒さんは、
息子さんの気持ちを
一度も確かめたことがありませんでした。
「息子さんは、
本当にあなたを責めていますか」
この質問で、
生徒さんは
心の中で思い描いていた息子さんと
実際の息子さんが
違うかもしれないことに
気づきます。
そして、
確かめに行くのは
生徒さん自身です。
Dさんが代わりに
答えを言わなかったから、
生徒さんは
自分で一歩を踏み出せました。
4つ目。
1回で見つけようとしない。
1回のセッションで
原因が見つかる方もいれば、
2回、3回と対話を重ねて、
少しずつ本音が出てくる方もいます。
毎回、
「こういう考えがあるのかもしれない」と
仮説を立てて、
質問で確かめていく。
本音に触れると、
自然と涙がこぼれたり、
しばらく黙り込んだり、
「まさにそうです」と
驚いた表情をされたりします。
それが、
原因にたどり着いたサインです。
5つ目。
変わったのはご本人だと認めて、一緒に喜ぶ。
膝の痛みが消えたのは、
講師の力ではありません。
生徒さんが
勇気を出して息子さんに聞き、
ご自分の考えを
自分で変えたからです。
そのことを
生徒さんにちゃんとお伝えして、
一緒に喜びます。
同じように、
職場の同僚への怒りの正体に
生徒さんが自分でたどり着いた事例も
こちらに書いています。
→ 同僚への怒りが2週間消えなかった生徒さんが、「ありがとう」と思えるまで|怒りの正体は嫉妬でした
「膝が痛くて」と相談されたら、最初に聞いてほしいこと

想像してみてください。
レッスンのあと、
生徒さんがこう話しかけてきます。
「最近、
膝が痛くて。
今度の旅行も、
どうしようかと思っていて」
あなたは、
膝に負担のかからない
ポーズを教えてあげることもできます。
それに加えて、
パーソナルで
ゆっくり向き合う時間があれば、
もう一つ聞くことができます。
「膝が楽になったら、
どこに行きたいですか」
「誰と行きたいですか」
そして、
答えが出てきたら、
「その旅行、
本当は行ってもいいと
思えていますか」
生徒さんが、
ふと黙り込む。
そこから、
膝ではない話が
始まります。
こういう時間を
作ってみませんか。
最初の一歩を
3つ書きます。
ぜひ、
実践してみてくださいね。
1. 「〜できない」という言葉を覚えておく
生徒さんが
「痛くて〜できない」とおっしゃったら、
その「〜」を
覚えておいてください。
それが、
生徒さんが本当にやりたいことです。
2. 「〜してもいいと思えていますか」と聞く
やりたいことが分かったら、
「それ、
ご自分にやってもいいと
許せていますか」
と聞いてみてください。
答えに詰まったら、
そこに
何かがあります。
3. 罪悪感を抱いている相手の話が出たら、「本当にそう言われましたか」と聞く
「家族に申し訳なくて」
という言葉が出てきたら、
「その方に、
本当にそう言われたことはありますか」
と聞いてみてください。
「分かりません」という答えが
返ってくることも
少なくありません。
よくある質問
- 膝の痛みは、考え方を変えれば消えるのですか。
-
この事例では、生徒さんが息子さんへの罪悪感を手放したあと、膝の痛みが消えていきました。ただ、体の動かし方に原因がある場合もあります。ですから、体へのアプローチと考え方へのアプローチは、どちらかを選んでも、2つを組み合わせても構いません。生徒さんの様子を見ながら、合う方法を一緒に探していきます。
- 体の痛みについて、ヨガ講師が考え方の話で関わってよいのでしょうか。
-
この事例のDさんは、膝そのものに何かをしたわけではありません。お悩みと、本当はどうなりたいのかを伺い、「行ってはいけないと思っていませんか」と質問しただけです。罪悪感に気づいたのも、息子さんに確かめたのも、考え方を変えたのも、生徒さんご自身でした。講師の役目は、生徒さんが自分で気づけるように質問をして、その気づきを一緒に喜ぶことです。
- 「分かりません」と答えたあと、なかなか聞きに行けない生徒さんもいるのではないでしょうか。
-
いらっしゃいます。1回のセッションで動ける方もいれば、2回、3回と対話を重ねてから動ける方もいます。この事例の生徒さんも、勇気を出して聞きに行きました。1回で結果を出すことにこだわらず、生徒さんがご自分のタイミングで一歩を踏み出せるまで、そばで支えていきます。
- グループレッスンでも同じことはできますか。
-
難しいと思います。この事例の生徒さんは、息子さんへの罪悪感や「母親失格だ」という考えを一対一だから話せました。家族の話は、人前ではなかなか出てきません。一人のお悩みの奥まで一緒に見ていくには、その方だけの時間が必要です。それが、パーソナルヨガです。
まとめ

膝の痛みの奥にあったのは、
「私は旅行を楽しんではいけない」
という考えでした。
その奥には、
「息子のやりたいことをやらせてあげられなかった。
私は母親失格だ」
という罪悪感がありました。
Dさんは、
まず本当はどうなりたいのかを伺い、
「行ってはいけないと
思っていませんか」
と尋ね、
「息子さんは、
本当にあなたを責めていますか」
と聞いて、
息子さんに直接確かめてもらいました。
息子さんは、
「お母さんには、本当に感謝しているよ」と
言ってくれました。
生徒さんは、
「そんな息子を持てて、私は幸せだ」と
思えるようになり、
旅行を自分に許せるようになって、
膝の痛みは
消えていきました。
「膝に負担のかからないポーズにしましょう」の一言では
届かなかったことが、
パーソナルヨガでは届きます。
体の痛みで
やりたいことを我慢している生徒さんを
なんとかしてあげたい。
そう思って教えている方は、
ぜひ、
こういうサポートをして、
お客様に深く喜んでいただけるヨガ講師に
なってみてください。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
ここまで読んでくださったあなたは、
生徒さんの「痛くて行けない」の奥まで
一緒に見てあげたい方だと思います。
この記事の結論を
もう一度だけ書きます。
膝の痛みの奥にあったのは、
「私は楽しんではいけない」という考えと、
息子さんへの罪悪感でした。
そこに届くのは、
痛みをかばうポーズだけではありません。
「〜してはいけないと思っていませんか」という質問と、
ご本人が自分で確かめに行けるまで
寄り添う時間です。
ただ、
ここまで読むと、
こんな疑問が浮かぶかもしれません。
「私の生徒さんの痛みの奥には、
何があるのだろう」
「どんな質問を
どんな順番ですればいいのだろう」
そこが知りたい方のために、
無料動画講座があります。
・パーソナルヨガでお客様に心から喜んでいただくためのたった一つの考え方
・パーソナルヨガで選ばれている講師がやっている指導の実際の内容 5ステップ
・パーソナルでお客様の人生が変わった事例
パーソナル未経験の方や、
講師歴が短い方にも
明日から実践していただける内容になっています。
↓ヨガ講師のための お客様を心から幸せにする パーソナルヨガ 無料動画講座はこちら↓
https://step.yoga-coaching.jp/p/gHwuGiQYrd7T?ftid=Jc1lZTrnnZWl


