「いいか悪いか」で選ぶ癖が、ヨガ講師の仕事を止める理由|「やりたいか」で選び直す順番

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「いいか悪いか」で選ぶ癖が、ヨガ講師の仕事を止める理由

こんにちは。ヨガコーチングの阿部海渡です。

今日は、
ヨガの仕事が止まる原因の中で、
いちばん気づきにくいものの話をします。

先に結論です。

仕事が止まるのは、
能力が足りないからではありません。
選ぶときの基準が「やりたいか」ではなく、
「いいか悪いか」になっているからです。

商品を決めるとき。
値段を決めるとき。
発信するとき。
理想の未来を聞かれたとき。

そのたびに、
頭の中で「これは正しいのか」「間違っていないか」を先に確かめる。

確かめている間に、
手が止まります。

今日は、
この癖がどこから来ているのか、
なぜ仕事を止めるのか、
そして「やりたいか」で選び直す順番をお話しします。

契約のあとに出てきた、ひとつの相談

契約のあとに出てきた、ひとつの相談

契約が決まったあとのセッションで、
ある方がこう話されました。

「自分は、感情も選択も、
『やりたいかどうか』ではなく
『いいか悪いか』で判断してしまう癖があります」

この一言は、
とても正確な自己観察です。

多くの方は、
ここまで言葉にできていません。

自分では「慎重なだけ」「責任感が強いだけ」と思っている。

でも、
中で起きていることは同じです。

頭の中に、小さな裁判官がいる。

何かを選ぼうとするたびに、
その裁判官が判決を言い渡します。

それは正しい。
それは間違い。
それはやってはいけない。

判決が出るまで、
本人は動けません。

頭の中の裁判官が、判決を出している

頭の中の裁判官が、判決を出している

裁判官は、
悪い人ではありません。

子どもの頃から、
「いい子」でいるために、
「間違えない」ために、
ずっと働いてきてくれた存在です。

だから、
その働きは早くて、強い。

何かをやりたいと感じた瞬間より先に、
「それでいいのか」の判決が出ます。

たとえば、
ヨガのポーズの中で、
きついと分かっているのに抜けられない方がいます。

「途中で諦めた自分が嫌だ」
「向こう側まで行かなきゃ」

そうやって、
自分に課して耐えてしまう。

私はその方に、
こう伝えました。

きついと分かっていることを
自分に課す癖を
やめるお手伝いをしたい。

栄養士だからといって、
嫌いなセロリを無理に食べ続ける。

そういうやり方では、
外にある正解を目指しているだけで、
本質の自分とは一致しません。

裁判官の判決は、
いつも「外にある正解」を根拠にしています。

なぜ、その癖がヨガの仕事を止めるのか

なぜ、その癖がヨガの仕事を止めるのか

ここからが本題です。

「いいか悪いか」で選ぶ癖は、
日常では大きな問題になりません。

むしろ、
真面目で、丁寧で、信頼される人になります。

ところが、
自分の仕事を作る場面になると、
この癖が全部の工程を止めます。

理由は簡単です。

自分の仕事には、
外にある正解が存在しないからです。

商品を決める。
誰に向けて教えるか決める。
値段を決める。

どれも、
「正しい答え」が外にありません。

あるのは、
「あなたがやりたいか」だけです。

裁判官は、
根拠になる正解が見つからないと、
判決を出せません。

判決が出ないので、
本人はいつまでも動けない。

これが、
仕事が止まる仕組みです。

止まる場面は、四つある

止まる場面は、四つある

「いいか悪いか」で選ぶ癖は、
決まった場面で止まります。

一つ目は、商品を決めるとき。

「これでいいのか」が先に立って、
決めた商品を何度も作り直す。

正しい商品を探しているうちに、
一人目のお客様に案内する日が来ません。

二つ目は、値段を決めるとき。

「高くしたら悪いんじゃないか」が先に立つ。

だから、
本気の商品ほど安くしてしまう。

安くした値段は、
お客様のためではなく、
裁判官を納得させるための値段です。

三つ目は、発信するとき。

「間違ったことを書いていないか」を確かめるうちに、
一行も書けなくなる。

四つ目は、理想の未来を聞かれたとき。

体験セッションで理想の未来を聞くと、
「特にありません」と答える方がいます。

やりたいことがないのではありません。

「それを望んでいいのか」の判決が先に出て、
出てきた理想を自分で却下している。

理想の未来の出し方は、
こちらの記事に書きました。

奇跡が起こったら、どうなっていたいですか?|ヨガ講師が理想の未来を明確にするワーク

「やらなきゃ」で動いている間は、深くならない

「やらなきゃ」で動いている間は、深くならない

裁判官の判決には、
もう一つの形があります。

「やらなきゃ」です。

ある方は、
ゴミ拾いや神社の掃除を続けていました。

それ自体は素晴らしいことです。

ただ、
その方はこう言われました。

「やらないと、
なんか自分がダメになってしまうような感覚があって」

やりたいから、ではない。
やらないと悪いから、やっている。

これも、
裁判官の判決で動いている状態です。

ヨガの仕事も同じです。

毎日発信しなきゃ。
もっと勉強しなきゃ。
生徒さんのために頑張らなきゃ。

「やらなきゃ」でやっている間は、
どれだけ量をこなしても、
深いところに届きません。

私が講座で伝えていることは、
一つです。

「やらなきゃ」を全部外して、
「やりたい」でやるようになると、
本当にきついことはやらなくてよくなります。

そして不思議なことに、
やりたいでやり始めると、
今までつらかったことが、
むしろやりやすくなります。

「きちんとできているか」を確かめる目が、外を向いている

「きちんとできているか」を確かめる目が、外を向いている

講座で、
こういう場面があります。

最初に、
「画面は見なくても大丈夫です」と伝えます。

その方は「はい」と答えます。

それでも、
ポーズに入るたびに、
きちんとできていないんじゃないかと不安になって、
何度も画面を確かめてしまう。

本人は、
「初めてだから」と言われます。

でも、
初めてだからではありません。

「合っているかどうか」を
自分の外に確かめにいく思考の癖。

これが、
深みに入れない原因になっています。

「自分の中には、答えがないんじゃないか」

「この経験は、正しいのか間違っているのか」

この二つがセットで出てくるとき、
その人は自分の内側ではなく、
外の基準を見ています。

裁判官は、
いつも外の基準を根拠にします。

だから、
外を確かめ続けている間は、
自分の「やりたい」が聞こえてきません。

(完璧主義そのものについては、
「まだ自信がない」まま、ヨガを教えていい理由
に書いています)

裁判官を裁くと、同じところを回り続ける

裁判官を裁くと、同じところを回り続ける

ここで、
多くの方が間違える順番があります。

「いいか悪いかで判断する癖」に気づいたあと、
今度はその癖を責め始めるのです。

「また、いいか悪いかで考えてしまった」
「こんな自分はダメだ」

これは、
裁判官を裁いている状態です。

裁判官を裁くと、
何が起こるか。

「ダメな裁判官を裁けている私は正しい」

そういう新しい判決が出て、
また裁判官が強くなります。

裁いている自分を裁く。
それをまた裁く。

このループには、
出口がありません。

ある方は、
こう話されました。

「完璧を求めてきたし、今も残っています。
できない自分がすごく嫌だったし、
できない自分を責めてきました」

責めることで、
できるようになったでしょうか。

なっていません。

責めるほど、
裁判官は強くなるだけです。

順番は、「許す」が先で「変える」が後

順番は、「許す」が先で「変える」が後

では、
どうすればいいのか。

私が伝えている順番は、
一つだけです。

許すステージが来ないと、
変えるステージは来ません。

裁判官を裁くのではなく、
裁判官の母親になったつもりで見る。

母親から見れば、
裁判官への判断はありません。

一生懸命に判決を出している子どもを
ただ見ている。

「また判決を出したね」
「そうやって守ってくれていたんだね」

それだけです。

何万回、裁いてもかまいません。

最後に許せば、それでいい。

私はその方に、
「今月は許す月間にしましょう」と伝えました。

変えようとしない。
裁判官を追い出そうともしない。

出てきた判決を
そのつど許す。

それを続けた先に、
初めて「変える」段階が来ます。

順番が逆になると、
何年やっても同じところを回り続けます。

毎回、最高の自分でなくていい

毎回、最高の自分でなくていい

許す、と言われても、
何を許せばいいのか分からない方のために、
一つの基準をお伝えします。

毎回、いちばん大好きな自分でいる必要はない。

これです。

私の講座でも、
「今日は集中できなかった」
「思考ばかり出てきた」
と落ち込む方がいます。

人生と同じで、
いい日もあれば、
70点の日もあります。

70点の日を許せないのは、
裁判官がまだ「100点でなければ悪い」の判決を出しているからです。

70点の日を許す。

その練習が、
そのまま「許す」の練習になります。

「やりたいか」で選び直す、三つの練習

「やりたいか」で選び直す、三つの練習

許すことを続けながら、
並行してできる練習があります。

裁判官の判決が出る前に、
自分の「やりたいか」を聞く練習です。

一つ目。ポーズの中で、選ぶ。

私は講座で、
ポーズの手の置き方を
本人に選んでもらうことがあります。

「今日のあなたが、
今、見たい景色が見える手の形を見つけてください」

正しい形は、ありません。

見たい景色を自分で選ぶ。

小さな選択を自分で行うことで、
人生で本当に進みたい道を選ぶ力が育っていきます。

二つ目。きついポーズから、早めに抜ける。

「向こう側まで行かなきゃ」ではなく、
「今日はここまでにしたい」を選ぶ。

わざと早めにポーズを抜けて、
内側を観る時間にする。

「やらなきゃ」を
一回、自分の手で外す練習です。

三つ目。商品の一個目は、下書きのつもりで出す。

商品を決めるとき、
裁判官は「完成していないから出せない」と言います。

私はこう伝えています。

一個目は、下書きでいい。

お客様が増えて、
自分が成長したら、
内容は変わっていきます。

下書きの二枚目、三枚目ができていく。

正しい商品を探すのではなく、
今やりたい商品を下書きのまま出す。

商品の作り方そのものは、
こちらに書きました。

ヨガ講師の商品設計の4段階|お客様が信じている原因を書き換えると売れる

「やりたい」で選べるようになると、生徒さんにも聞ける

「やりたい」で選べるようになると、生徒さんにも聞ける

最後に、
この話がヨガの仕事とどうつながるかをお話しします。

裁判官の判決で動いている講師は、
生徒さんにも、
無意識に判決を出しています。

「そのポーズは正しくない」
「もっとこうすべき」

生徒さんは、
講師の裁判官の前で、
「合っているか」を気にしながらヨガをすることになります。

反対に、
自分の「やりたい」で選べるようになった講師は、
生徒さんにこう伝えられます。

どんな感情が出ても受け入れる。
それが正解です。

ある方は、
この誘導を聞いたときに、
自分がいかに正解を求めていたかに気づいた、
と話されました。

そして、
「ジャッジのまったくない世界」の心地よさを
初めて味わったと。

生徒さんが求めているのは、
正しいポーズではありません。

裁かれない場所です。

その場所を作れるのは、
自分の裁判官を許した講師だけです。

そして、
信念が一つ外れていくたびに、
自分がやっていることが正しかったと分かってきます。

その先に、
本当にやりたい仕事の形が、
見えてきます。

よくある質問

「やりたいか」で選んだら、わがままになりませんか?

「やりたい」と「わがまま」は別のものです。わがままは、相手を裁いて自分の判決を押しつけること。「やりたい」で選ぶのは、自分の内側に聞いて動くことです。自分の「やりたい」を許せるようになった人ほど、相手の「やりたい」も許せるようになります。生徒さんに裁かれない場所を作れるのは、その順番を通った講師です。

「いいか悪いか」で判断するのは、責任感の表れではないですか?

責任感と、裁判官の判決は似ていますが、違います。責任感は「やりたい」の上に乗るものです。裁判官の判決は「やりたい」より先に出て、動きを止めます。見分け方は簡単で、決めたあとに動けているなら責任感、決められずに止まっているなら判決です。

自分の「やりたい」が分かりません。

分からないのではなく、出てきた瞬間に却下されている状態です。まず、却下する裁判官を許すところから始めてください。そのうえで、理想の未来を明確にするワークをやってみてください。分野ごとに理想の例を並べた記事があります。奇跡が起こったら、どうなっていたいですか?

この癖は、一人で外せますか?

一人では、自分の裁判官が見えにくいです。裁判官は、本人にとって「当たり前の考え方」になっているからです。私の講座では、参加者どうしで気づきを話す時間を置いています。ある方は、他の参加者の話を聞いて「変わりたいのに怖い、という恐怖が自分の根っこにもある」と初めて気づかれました。自分の中にあった闇は、周りが照らしてくれて初めて見える。そういう場があると、外れる速さが変わります。

この記事を書いた人

阿部海渡(あべ かいと)
株式会社ヨガコーチング 代表取締役。生徒の人生を変えるヨガコーチ育成専門家。ヨガでの収入が1万円ほどの時代を3年半経験した後、ビジネスの本質を学び、現在は週休4日・年商1000万円のヨガ講師として、屋久島で暮らしながら全国のヨガ講師をサポートしている。

ここまで読んでくださったあなたは、
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私は、ヨガでの収入が1万円の時代を3年半経験してから、
週休4日・年商1000万円のヨガ講師になりました。

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この記事を書いた人

株式会社ヨガコーチング 代表取締役 阿部海渡

お客様をヨガで幸せにしたいけれど、集客やセールスが苦手な稼げないヨガ講師の方向けに、ヨガビジネスの稼ぎ方を教えています。稼げないヨガ講師を、稼げるヨガコーチに育成しています。

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