「わかっているのに、できない」ヨガ講師へ|思考を自分だと取り違えると、一歩が止まる

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「わかっているのに、できない」とき、足りないのは意志の強さではない

こんにちは。
ヨガコーチングの阿部海渡です。

パーソナルヨガを提案した方がいい。

それは、
もう分かっている。

レッスンの値段も、
見直した方がいい。

それも、
分かっている。

生徒さんには
「体の声を聞いてくださいね」
と伝えている。

それなのに、
いざ自分のこととなると、
一歩が出ない。

そして、
動けない自分を
「意志が弱い」と責めてしまう。

ヨガ講師の方から、
こういうお話をよく伺います。

結論から言うと、

「わかっているのに、できない」のは、意志が弱いからではありません。

「怖い」「まだ早い」と言っている思考を本当の自分の声だと取り違えているからです。

思考を眺める側に立てたとき、「わかる」は「できる」に変わり始めます。

先日、
私は会員向けのライブで
まさにこの話をしました。

今日は、
私自身の経験も交えて、
順番にお伝えします。

「わかる」と「できる」のあいだには、思った以上の距離がある

「わかる」と「できる」のあいだには、思った以上の距離がある

学んできたヨガ講師ほど、
頭の中にはたくさんの答えがあります。

内観の大切さも、
お客様に向き合う意味も、
言葉で説明できる。

それでも、
行動は変わらない。

私がこれまで伺ってきた中にも、
こういう声がありました。

「50万円のパーソナルを提案して、と言われたら、すごく怖い」

「自分の価値を認めていないのが根本だと、自分でも分かっている」

ここまで自分で分析できているのに、
提案はできないままなのです。

頭では全部分かっている。

でも、
それが体に落ちていない。

「わかる」と「できる」のあいだには、
私たちが思っている以上の距離があります。

そして、
この距離は、
知識を足しても縮まりません。

動けない原因は、思考を「本当の自分」だと取り違えていること

動けない原因は、思考を「本当の自分」だと取り違えていること

では、
なぜ分かっているのに動けないのでしょうか。

いざ提案しようとすると、
頭の中で声がします。

「まだ早いんじゃない?」

「断られたら、どうする?」

「私なんかが、そんな金額をいただいていいの?」

このとき、
多くの方は、
この声を
「自分の本音」だと受け取ります。

だから、
その声に従って
止まってしまうのです。

でも、
この声は、
本当の自分ではありません。

過去の経験や、
育ってきた環境の中で作られた、
思考の一つです。

ヨガでは、
見ている自分と、
見られているものを
同じだと取り違えることが、
苦しみの原因だと教えています。

思考は、
見られている側です。

本当の自分は、
その思考を見ている側にいます。

ところが、
思考と自分がぴったり重なっていると、
「怖い」という思考は
「私は怖い」になります。

「私は怖い」になった瞬間、
それは考えではなく、
動かせない事実のように感じられます。

これが、
「わかっているのに、できない」の正体です。

学びを重ねた人ほど、思考と自分が重なりやすい

学びを重ねた人ほど、思考と自分が重なりやすい

ここで、
もう一つ大切なことがあります。

学びを重ねてきた人ほど、
この重なりに気づきにくいのです。

学びは、
思考の側に積み上がっていきます。

知識が増えるほど、
頭の中の声は
説得力を増していきます。

「自分との対話が、まだ足りていない」

「もっと内観を深めてからにしよう」

こうした声は、
いかにもヨガ講師らしい、
正しい声に聞こえます。

だからこそ、
それが自分を止めている
思考の一つだとは
気づきにくいのです。

でも、
順番は逆です。

内観を極めてから
仕事にするのではありません。

目の前のお客様の本気の悩みに
向き合ったときに、
自分の内観も進んでいきます。

完璧な指導者になってから
一歩を踏み出す、
という日は来ません。

一歩を踏み出した先で、
指導者としての力がついていくのです。

1つ目は、思考を眺める側に立つこと

1つ目は、思考を眺める側に立つこと

では、
どうすれば
思考と自分を引き離せるのでしょうか。

1つ目は、
思考を眺める側に立つことです。

寺院で瞑想をしていると、
裏のキッチンから
おいしそうなカレーの匂いがしてくる。

練習を積んでいない人は、
「いい匂い、お腹がすいた、何時に食べられるかな」
と、
思考に引っ張られていきます。

練習を積んだ人は、
「カレーの匂いだな」
で、
いったん終われます。

匂いが消えるわけではありません。

匂いに、
自分が連れていかれないのです。

ヨガは、
歴史的には
ポーズの練習ではなく、
思考に自分が引っ張られないための練習です。

体は、
そのための入れ物です。

提案の場面でも、
同じことができます。

「まだ早い」という声が出てきたら、

「まだ早い、と思考が言っているな」

と、
一言そえてみてください。

それだけで、
あなたは
思考の中から一歩外に出て、
思考を眺める側に立っています。

2つ目は、頭ではなく体で確かめること

2つ目は、頭ではなく体で確かめること

2つ目は、
頭で出した答えを
体で確かめることです。

ヨガを始めたばかりの方が、
陰ヨガのあとで
こう話してくれたことがあります。

「自分の中で、
何かをコントロールしようとする力が強いのかなと感じました」

「なんとなく気づいてはいたけれど、
それを体を通して感じることができました」

頭では、
前から知っていたことです。

でも、
体で感じたとき、
はじめて
本当の意味で分かったのです。

頭で理解していることを
体でも感じ、
体現していく。

ヨガ講師が目指しているのは、
まさにここだと思います。

ですから、
「やった方がいい」と分かっていることを
思い浮かべたら、
体の反応を確かめてみてください。

胸が詰まる。

お腹がきゅっと固くなる。

その反応が出たところに、
あなたを止めている思考があります。

反応が出ても、
責める必要はありません。

「ここにあったんだな」
と気づけたら、
それで十分です。

3つ目は、小さく動いてから分かること

3つ目は、小さく動いてから分かること

3つ目は、
分かってから動くのではなく、
小さく動いてから分かることです。

寿司職人を目指す人が、
あと10年アルバイトで修行を続けるより、
まずお店を開いて、
お客様に食べてもらいながら
目を磨いた方が早く成長する。

ヨガ講師も同じです。

「もっと分かってから」と待つ間、
思考は
新しい「まだ早い」を
いくらでも作り出します。

一方で、
小さくても動くと、
体が答えを知ります。

いきなり大きな提案をする必要はありません。

いつもの生徒さんに、
「最近、どんなことでお悩みですか」
と聞いてみる。

それだけでも、
立派な一歩です。

動いた先で、
「思っていたほど、怖くなかった」
と体が分かると、
次の一歩は軽くなります。

私自身も、分かっているつもりで止まっていた

私自身も、分かっているつもりで止まっていた

偉そうにお話ししていますが、
私自身も、
長いあいだ
「わかっているのに、できない」側にいました。

ヨガで人生が変わり、
海外の小学校の教師を辞めて、
ヨガを仕事にすると決めました。

瞑想も内観も、
続けてきました。

だから、
自分のことは分かっているつもりでした。

それなのに、
お金を受け取ることだけは、
うまくいきませんでした。

高い金額の提案をしようとすると、
どうしても手が止まるのです。

転機は、
ビジネスの師匠からの一言でした。

その一言をきっかけに、
2週間ほど心が揺れ続け、
子どものころに作られた
一つの信念が出てきました。

「高い商品を売ったら、
貧乏だった両親のような人たちを
いじめることになる」

それまで私は、
この声を
自分の本心だと思っていました。

でも、
言葉にして目の前に置いてみると、
それは
子どものころの私が作った、
一つの考えにすぎませんでした。

私そのものではなかったのです。

そう見えた瞬間から、
提案への抵抗が
ほどけていきました。

そして、
1か月半後に、
100万円の年間パーソナルを
お客様に受けていただけることになりました。

新しい知識を足したわけではありません。

自分を止めていた思考を
自分から引き離して
眺められるようになっただけです。

このときのことは、
こちらの記事で詳しくお話ししています。

→ ヨガ講師の収入が低いときに、私がしていたこと|月1万円だった3年半と、お金のブレーキの正体

ライブで、この話をした理由

ライブで、この話をした理由

11月2日の会員向けのライブで、
私は
「思考と本当の自分を同じだと取り違えていることが、
『わかる』と『できる』が違う原因です」
とお話ししました。

この話をしたのは、
理想の未来を本当に手に入れるには、
居心地のいい場所から
何度も出ていく必要があるからです。

一度踏み出しただけでは、
終わりません。

次の場面では、
また新しい「まだ早い」が出てきます。

そのたびに、
思考を眺める側に戻れるかどうか。

ここが分かっていると、
人生はずいぶん自由になります。

パーソナルの提案も、思考を眺めた先にある

パーソナルの提案も、思考を眺めた先にある

最初のお話に戻ります。

パーソナルヨガを提案した方がいいと分かっているのに、
声をかけられない。

そのとき、
あなたの中では
「断られたらどうしよう」
「まだ自信がない」
という思考が話しています。

でも、
その声は
あなたそのものではありません。

一方で、
目の前の生徒さんの中には、
グループレッスンでは言えない悩みを
一対一で相談したい気持ちが
あるかもしれません。

生徒さんの側からは、
「こういうものはありませんか」
とは、
なかなか聞けないものです。

提案できなかった講師の方が、
世間話のように声をかけてみたところ、
生徒さんにとても喜ばれた事例も、
こちらでお話ししています。

→ 生徒さんにパーソナルヨガを提案できなかったヨガ講師が、提案に踏み出せた理由

思考を眺める側に立って、
小さく一歩を踏み出してみる。

その先に、
生徒さんの喜ぶ顔があります。

ぜひ、
今日、
一つだけ
「と、思考が言っているな」
を試してみてくださいね。

よくある質問

思考を眺めようとしても、すぐに巻き込まれてしまいます。

それで大丈夫です。巻き込まれたことに気づけた時点で、もう眺める側に戻っています。寺院でカレーの匂いに気を取られる修行者も、練習を重ねて「カレーだな」で終われるようになっていきます。一度でうまくいかなくても、気づくたびに戻る練習を続けてください。

「怖い」という気持ちは、無視した方がいいのですか?

無視する必要はありません。「怖い、と思考が言っているな」と、そのまま認めてあげてください。押し込めると、かえって声は大きくなります。眺める側に立つと、怖さがあっても動けるようになっていきます。

まだ知識が足りない気がして、提案できません。

知識を足すことで、この距離は縮まりません。お客様の本気の悩みに向き合ったときに、指導者としての力も内観も深まっていきます。まずは、いつもの生徒さんにお悩みを聞くところから始めてみてください。

自分を止めている思考が、どこにあるのか分かりません。

「やった方がいい」と分かっていることを思い浮かべて、体の反応を確かめてみてください。胸が詰まる、お腹が固くなる、といった反応が出たところに、止めている思考があります。ただ、自分ひとりでは見えにくいことも多いものです。私も、師匠に指摘されるまで気づけませんでした。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

ここまで読んでくださったあなたは、
学んできたことを
目の前の生徒さんのために
生かしていきたい方だと思います。

この記事の結論を
もう一度だけ書きます。

「わかっているのに、できない」のは、
意志が弱いからではありません。

思考を本当の自分だと取り違えているからです。

思考を眺める側に立ち、
体で確かめ、
小さく動いたとき、
「わかる」は「できる」に変わっていきます。

ただ、
ここまで読むと、
こんな疑問が浮かぶかもしれません。

「一歩を踏み出したあと、
パーソナルでは
何からどんな順番でお伝えすればいいのだろう」

そこが知りたい方のために、
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この記事を書いた人

株式会社ヨガコーチング 代表取締役・ヨガ講師。生徒の人生を変えるパーソナルヨガ講師育成の専門家。ヨガの収入が月1万円だった3年半を経て、週休4日・年商1000万円に。パーソナルヨガでお客様に心から喜ばれる考え方と、ヨガを本業にする道をお伝えしています。

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