パーソナルヨガが続く人と、途中でやめる人の違い|やめられた原因は、指導力ではなく設計にあります
こんにちは。ヨガコーチングの阿部海渡です。
今日は、
パーソナルヨガを半年のコースで売り始めた講師が、
いちばん最初にぶつかる壁の話をします。
契約は取れた。
ところが、
途中でやめられてしまった。
そのとき、
講師が最初に疑うのは、
自分の指導力です。
先に結論です。
途中でやめられた原因は、
指導力ではありません。
設計です。
続く人と、途中でやめる人を分けているのは、
講師の熱量でも、
技術でも、
人柄でもなく、
契約の前に決めた価格・形式・ペース・始め方の4つです。
この4つを直さずに、
もっと優しく教えよう、
もっと勉強しよう、
と自分を責める方向に進むと、
次の生徒さんも同じところでやめます。
今日は、
やめられた講師の心に何が起きるのか、
続く人とやめる人は何が違うのか、
そして契約の前に決めておく4つの設計を
順番にお話しします。
「できるかな私」という自分が出てくる

ある講師は、
数ヶ月・数回のコースを
紹介で契約してもらいました。
ところが、
半分を過ぎたところで、
体調が良くないという理由で辞退されました。
その講師は、
こう言いました。
自分は熱量が高くなってしまう。
厳しいことを伝えたのが、
指摘されたと受け取られたのだと思う。
そして、
次に半年のコースを提案されたとき、
こう続けました。
できるかな私、という自分がいる。
ここが、
今日いちばん見てほしい場面です。
やめられた講師は、
原因を自分の中に探します。
熱量が高すぎた。
言い方がきつかった。
もっと寄り添えばよかった。
そして、
次の商品の値段を下げ、
期間を短くし、
もっと優しく教えようとします。
ところが、
原因はそこにありません。
この方の場合、
原因は値段でした。
理想の未来がそこまで高くない人でも買える金額にしていたので、
買えてしまった。
安い金額しか払っていない人は、
その講師が提供している価値を受け取れません。
そうであれば、
講師が自分の指導力を疑う必要はありませんでした。
値段の話は、
こちらの記事に詳しく書きました。
今日は、
値段を含めた4つの設計の話をします。
やめる人は、何を買ったか分からないまま始めている

続く人とやめる人の違いを
生徒さんの側から見てみます。
ある方は、
別のところで契約した講座の中身を開けてみたら、
録画を見て課題を出してください、
という形式だったと話してくれました。
以前にも、
別の養成講座で同じことがあった。
自分は自主学習のタイプが苦手だと分かっている。
また自己負担だけを払うことになりそうだと、
今よぎっている。
この方が悪いわけではありません。
その講座が悪いわけでもありません。
ゆっくり学びたい人、
結果は後でもいい人には、
講座型やコンテンツ型が合っています。
この方は、
来月か再来月には売上を上げて、
今の委託の仕事を減らしたい人でした。
スピードが大事な人です。
つまり、
買う前に、
自分に必要な形式が分かっていなかった。
売る側も、
その人に合う形式かを確かめずに売っていた。
やめる人は、
こうして生まれます。
何を買ったか分からないまま始めるので、
途中で「これではなかった」と気づく。
そして、
体調や、お金や、時間を理由に、
静かに離れていきます。
講師側から見ると、
突然やめられたように見えます。
ところが、
生徒さんの側では、
契約の前からずれていた。
だから、
やめられた後に自分の指導を直しても、
次の人には効きません。
直すのは、
契約の前です。
設計1: 価格で、覚悟をそろえる

1つ目の設計は、
価格です。
私は、
パーソナルヨガの商品を
半年コース全12回30万円、
年間コース全24回50万円、
月2回×1回2時間でお伝えしています。
この値段は、
売上から逆算した数字であると同時に、
生徒さんの覚悟をそろえるための数字です。
安い金額でも売れます。
ただ、
安いと、
本当に向き合うべき部分に覚悟がないまま始まります。
人生を変えるパーソナルヨガで扱うのは、
体の形ではありません。
悩みの根本原因にある、
親との関係、
愛されてきたかどうか、
お金への恐怖。
そこに触れる覚悟がない人は、
安い金額で入ってきて、
触れそうになったところでやめます。
そして、
講師は、
お金をもらったのに結果を出してあげられなかった、
と自分を責めることになります。
価格は、
講師の取り分を決めるだけのものではありません。
覚悟のある人だけが入ってくる、
入り口の装置です。
価格の決め方は、
こちらにまとめています。
パーソナルヨガの作り方|商品設計から価格設定まで、契約につながる順番
設計2: 形式は、その人の速度に合わせる

2つ目の設計は、
形式です。
先ほどの、
録画型が合わなかった方に、
私はこう伝えました。
スピードが大事なら、
マンツーマンで、
必要なことだけをやるほうがいい。
コンテンツ型は、
全員に一律で同じものを渡します。
その中から、
自分に当てはまらないところを探す、
という2段階になる。
やらなくてもいいところをやることになり、
時間が無駄になります。
この方に必要なのは、
お金のブレーキを外して単価を上げることと、
仕組みを作ること。
この2つだけでした。
パーソナルヨガも、
同じです。
生徒さん全員に、
同じ順番で、
同じ内容を渡すから、
途中で飽きる人、
置いていかれる人が出ます。
マンツーマンの価値は、
その人に必要なことだけを
その人の速度でやれることです。
私自身のセッションは、
月2回で、
時間を切っていません。
マインドは、
対話の中で外れていきます。
外れかけたところで時間切れにすると、
次の回まで、
元に戻ってしまう。
だから、
終わりを切らない。
全員に同じ120分ではなく、
その日のその人に必要なだけ。
これが、
続く形式です。
設計3: 休める設計にする

3つ目の設計は、
ペースです。
ある方は、
契約を考えている段階で、
こう打ち明けてくれました。
体調やメンタルに波がある。
途中で嫌になる自分を知っているので、
契約しても、
やりきれるかが不安だ。
私はこう答えました。
1日1〜2時間の作業と、
月2回のセッション、
期間中のチャット相談。
しんどいときは休めばいい。
背水の陣は、
いりません。
やりきれるか不安な人は、
やりきれなかったときの自分を知っています。
その人に、
毎日休まず、
全力で、
という設計を渡すと、
最初のつまずきで、
やっぱり自分はダメだ、
と離れていきます。
続く設計は、
休んでも戻れる設計です。
欠席した回は、
次の期の同じ回に無料で参加できる。
録画で受けられる。
そういう保証を
最初から商品の中に入れておく。
参加できない日があるかもしれない、
という不安を
契約の前に潰しておきます。
講師自身の働き方も同じです。
ある講師は、
1日2レッスンまでと決めて、
日曜は休んでいます。
無理をすると、
レッスンの質が落ちるからです。
休めない講師が、
休めない設計の商品を作り、
休めない生徒さんがやめていく。
ここを切るのは、
講師の側からです。
発信に疲れきっている方は、
こちらも合わせて読んでください。
疲れきったまま発信しているヨガ講師へ|疲れの原因は、本数ではなく与え方にあります
設計4: 契約した日から、始める

4つ目の設計は、
始め方です。
契約してから、
1回目のセッションまでに、
時間が空くことがあります。
講座型なら、
開講日まで1ヶ月空くこともあります。
この空白が、
いちばん危ない。
契約した日の熱量は、
1週間で半分になり、
1ヶ月で、
あれは何だったんだろう、
に変わります。
私は、
契約が決まったら、
開講までの1ヶ月に、
その人のためのテーマを一つ決めて、
宿題を出します。
今月は、許す月間。
そう一言にして、
チャットで様子を報告してもらう。
開講前から、
サポートは始まっています。
パーソナルヨガでも、
契約した日に、
1回目までの小さな宿題を一つ渡してください。
毎朝5分、
体のどこが固いかだけ書き留める。
それだけでも、
生徒さんの中で、
もう始まっている、
という感覚が生まれます。
始まっている人は、
やめにくい。
始まる前に冷めた人は、
1回目に来ても、
もう半分いません。
続く人は、自分との約束を守れる人になっていく

ここまで、
4つの設計をお話ししました。
最後に、
生徒さんの側で何が起きるかを書きます。
やりきれるか不安だと打ち明けた方に、
私はもう一つ伝えました。
メンタルは、
私が売っているものではありません。
自分のメンタルは弱い、
という言葉を繰り返すことが、
自分を弱めている。
直すのは、
メンタルではなく、
自分との約束を守れる自信のほうです。
続く人は、
最初から強い人ではありません。
休んでいい設計の中で、
小さな約束を一つ守る。
毎朝5分、書く。
月2回、来る。
しんどい日は、
休むと決めて休む。
その積み重ねで、
自分との約束を守れる人になっていきます。
そして、
その感覚は、
その人の人生のほかの場面にも広がります。
人生を変えるパーソナルヨガが、
人生を変えるのは、
ここです。
ポーズが上手くなったからではありません。
自分との約束を守れた、
という事実が積み上がったからです。
講師の仕事は、
その約束を守れる場を
契約の前に設計しておくこと。
やめられたとき、
自分の指導力を疑う前に、
この4つのどこが空いていたかを見てください。
今日からできることを3つ書きます

1つ目。
いま売っている、
または売ろうとしているパーソナルヨガの、
価格・形式・ペース・始め方を
紙に4行で書いてください。
書けない行が、
やめられる場所です。
2つ目。
過去にやめられた経験があるなら、
その人が契約の前に何を期待していたかを
思い出してください。
録画で済むと思っていたのか、
毎日の課題があると思っていなかったのか。
ずれは、
たいてい契約の前にあります。
3つ目。
次に契約が決まったら、
その日のうちに、
1回目までの小さな宿題を一つ渡してください。
何でもかまいません。
始まっている、
という感覚が、
続く人を作ります。
よくある質問
- 途中でやめた生徒さんに、返金は必要ですか。
-
契約の前に、途中でやめた場合の扱いを決めて、契約書に書いておきます。決めていなかったことが問題で、返金するかどうかの問題ではありません。次の契約からは、休んでも戻れる設計と、やめるときの手順を最初に渡してください。
- 厳しいことを伝えると、やめられそうで怖いです。
-
厳しいことを受け取れる人かどうかは、価格で決まります。覚悟のある人は、厳しい言葉を指摘ではなく、自分のための言葉として受け取ります。言い方を優しくする前に、入り口の価格と、何を扱うコースなのかを明確にしてください。
- 休んでいい設計にすると、本当に休んだままになりませんか。
-
休んだままになる人は、休めない設計でもやめます。違いは、戻れる道があるかどうかです。欠席の回を次の期で受けられる、録画で受けられる、チャットで様子を伝えられる。戻る道を商品の中に入れておけば、休むことと、やめることが別になります。
- 1回目までの宿題は、何を出せばいいですか。
-
体のことでも、心のことでも、その人の理想の未来に近いものを一つ。毎朝5分で終わるものにしてください。目的は成果ではなく、始まっている感覚を作ることです。報告をもらったら、短く返す。それだけで、1回目のセッションの密度が変わります。
この記事を書いた人
阿部海渡(あべ かいと)
株式会社ヨガコーチング 代表取締役。生徒の人生を変えるヨガコーチ育成専門家。ヨガでの収入が1万円ほどの時代を3年半経験した後、ビジネスの本質を学び、現在は週休4日・年商1000万円のヨガ講師として、屋久島で暮らしながら全国のヨガ講師をサポートしている。
ここまで読んでくださったあなたは、
ヨガを本気で仕事にしたい方だと思います。
私は、ヨガでの収入が1万円の時代を3年半経験してから、
週休4日・年商1000万円のヨガ講師になりました。
変わるきっかけは、
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直感でメンターと契約したことでした。
契約して1ヶ月半後に、
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