「瞑想を続けても深まらない」ヨガ講師へ|「ちゃんとできているかな」という考えが、心の蓋になっている

目次

瞑想が深まらないとき、足りないのは練習量ではない

こんにちは。
ヨガコーチングの阿部海渡です。

毎日のように
瞑想を続けている。

それなのに、
深まった実感がない。

何かが見えるわけでもない。

本当の自分とつながれた気もしない。

続けていくうちに、
「自分には向いていないのかもしれない」
「本当にその先なんてあるのだろうか」
と、
半信半疑になってくる。

瞑想を続けてきたヨガ講師の方から、
こういうお話をよく伺います。

結論から言うと、

瞑想が深まらないのは、練習が足りないからではありません。

「ちゃんとできているかな」という考えにエネルギーが向いて、それが心の蓋になっているからです。

瞑想は、新しい何かが入ってくる時間ではなく、自分がしていた蓋に気づく時間です。

今日は、
私が誘導した体験セッションで実際に起きたことと、
私自身の経験を交えて、
順番にお伝えします。

瞑想を続けても深まらない人ほど、真面目に続けている

瞑想を続けても深まらない人ほど、真面目に続けている

最初にお伝えしたいのは、
深まらないと悩んでいる方の多くが、
とても真面目に瞑想を続けているということです。

教わった手順を守る。

呼吸を数える。

イメージを思い浮かべようとする。

毎日、
時間を作って座る。

それでも何も起きないと、
人はたいてい
「もっと練習しなければ」
と考えます。

あるいは、
「やり方が合っていないのかもしれない」
と、
別の瞑想法を探し始めます。

でも、
練習量を増やしても、
やり方を変えても、
同じところで止まってしまう方が少なくありません。

止まっている原因が、
練習量ややり方とは
別のところにあるからです。

深まらない原因は、「ちゃんとできているかな」という考え

深まらない原因は、「ちゃんとできているかな」という考え

瞑想をしているとき、
心のどこかで
こんな声がしていないでしょうか。

「ちゃんとできているかな」

「これで合っているのかな」

「何か見えないと、失敗なのかな」

この声は、
とても小さく聞こえます。

でも、
瞑想を止めているのは、
多くの場合、
この小さな声です。

「ちゃんとできているか」を気にしているとき、
意識は自分の内側ではなく、
外側に向いています。

正解はどこか外にあって、
自分はそれに合っているかどうか。

誰かから見て、
きちんとできているかどうか。

その考えを握ったまま座っていると、
エネルギーはずっとそちらに使われます。

本当に向かいたい
心の奥のほうは、
ほったらかしになってしまうのです。

真面目な人ほど、
この声を
「自分を律する大事な声」
だと思っています。

だからこそ、
手放しにくいのです。

瞑想は、新しいものが入ってくる時間ではなく、蓋に気づく時間

瞑想は、新しいものが入ってくる時間ではなく、蓋に気づく時間

もう一つ、
瞑想が深まらない方に共通していることがあります。

瞑想を
「何か新しいものが入ってくる時間」
だと考えていることです。

光が見える。

メッセージが降りてくる。

特別な体験が訪れる。

そういうものを待っていると、
何も起きない日は
「今日も駄目だった」
になります。

私が陰ヨガでお伝えしているのは、
少し違う見方です。

心の奥には、
ずっと大切にしまってきた
本当の本音があります。

壺の中に隠しているようなものです。

その壺には、
いつのまにか蓋がされています。

瞑想は、
外から新しいものを入れる時間ではありません。

自分がしていた蓋に気づき、
その蓋を外していく時間です。

蓋が外れたとき、
もともと中にあった本当の本音が
見えてきます。

この見方に立つと、
「何も見えない」という体験の意味が
まったく変わります。

体験セッションで、瞑想を続けてきた方に起きたこと

体験セッションで、瞑想を続けてきた方に起きたこと

以前、
私の陰ヨガの体験セッションに、
瞑想を長く続けてきた方が来てくださいました。

ある場所で瞑想を学び、
学び終えたあとも、
ずっと続けている方でした。

ところが、
イメージがうまく浮かばない。

前世なども見えると言われていたのに、
全然見えない。

「ぼんやりでいいので、
自分とつながれたら一番いい」

そうおっしゃっていました。

一緒に陰ヨガをしたあと、
その方はこう話してくれました。

「大きな中蓋があって、
なかなか下に降りていけない感じがしました」

途中で少し眠ってしまったこともあり、
ご本人は
うまくいかなかったと
感じているようでした。

でも、
私はこうお伝えしました。

「それに気づけたことが、すごいんです」

蓋があると感じられたのは、
蓋に気づいたということです。

感じられたものは、
外していけます。

そして、
その中蓋の正体についてもお話ししました。

今日はきちんとやらなくていいとお伝えしていたのに、
その方は
「きちんとできていないんじゃないか」
と思いながら横になっていました。

私にどう思われるか、
という外側に
軸が置かれていたのです。

私から見れば、
その方はきちんとできていました。

もしできていなければ、
指導する立場として
ちゃんとお伝えします。

「できていないんじゃないか」という考えを
頭の中で作り、
それを握ったままでいるから、
エネルギーがそちらに取られていたのです。

もう一つ、
印象に残っていることがあります。

その方は、
自分の使命のようなものは
見えなかったとおっしゃいました。

ただ、
みんなで集まって話をしていて楽しい、
という場面は浮かんでいました。

人生の深いところを内観したときに、
そういう像は
普通はなかなか出てきません。

円になって、
お茶会のように
何かを伝えている。

指導する側に立っている
その方の姿が、
私には感じられました。

宇宙は、
すべてを一度には見せてくれません。

すごろくも、
最後のマスまで全部見えていたら
面白くないのと同じです。

見えた一部分に、
ちゃんと意味があるのです。

この体験セッションの後、
その方は陰ヨガサットサンガ講座を受講され、
ご一緒に内観の修行を共にしました。

1つ目は、「深まらない」と感じたことを気づきとして受け取ること

1つ目は、「深まらない」と感じたことを気づきとして受け取ること

ここからは、
瞑想が深まらないと感じている方に
試していただきたいことを
3つお伝えします。

1つ目は、
「深まらない」「何も見えない」と感じたことそのものを
失敗ではなく
気づきとして受け取ることです。

体験セッションの方がそうだったように、
「降りていけない」と感じられたのは、
そこに蓋があると
気づけたということです。

蓋に気づいていない人は、
蓋があることさえ分かりません。

ですから、
次に瞑想をするときは、
「今日も駄目だった」
で終わらせないでください。

「今日はここで止まったな」
「ここに何かあるな」
と、
止まった場所に
そっと印をつけてみてください。

そのうえで、
「ちゃんとできているかな」
という声が出てきたら、
「と、考えているな」
と眺めてみてください。

声を消そうとしなくて大丈夫です。

眺める側に立つだけで、
そちらに取られていたエネルギーが
少しずつ戻ってきます。

思考を眺める側に立つことについては、
こちらの記事でも詳しくお話ししています。

→ 「わかっているのに、できない」ヨガ講師へ|思考を自分だと取り違えると、一歩が止まる

2つ目は、見えたものの意味づけを急がないこと

2つ目は、見えたものの意味づけを急がないこと

2つ目は、
瞑想の中で何かを感じたときに、
意味づけを急がないことです。

瞑想が少し深まってくると、
言葉にならない感覚や、
よく分からないイメージが
出てくることがあります。

そのとき、
すぐに
「これはこういう意味だ」
と答えを出そうとすると、
また頭の世界に戻ってしまいます。

私がセッションでお伝えしているのは、
焦らずに
「何なの、これ」
と聞いていくことです。

答えは、
急いで外から持ってこなくても、
自分の中にあります。

感情が動いて
涙が出てくることもあります。

そのときは、
思いきり泣いてかまいません。

感情は水のようなものです。

泣けば泣くほど、
人は本質に戻っていきます。

3つ目は、蓋は一枚ずつ外れると知っておくこと

3つ目は、蓋は一枚ずつ外れると知っておくこと

3つ目は、
蓋は一度に全部外れるものではない、
と知っておくことです。

一つの蓋が外れると、
次は、
もう少し深いところにある蓋が出てきます。

それを外すと、
さらに奥の蓋が出てきます。

そうやって一枚ずつ外していくと、
あるとき、
奥の奥が
ぱっと開いてきます。

ですから、
一度深まった実感があったのに、
また止まった気がしても、
後戻りしたわけではありません。

前より深いところの蓋に、
たどり着いたということです。

これを知らないと、
止まるたびに
「やっぱり自分には向いていない」
と、
また半信半疑に戻ってしまいます。

私自身も、自分の蓋には一人で気づけなかった

私自身も、自分の蓋には一人で気づけなかった

偉そうにお話ししていますが、
私自身も、
自分の最後の蓋には
一人で気づけませんでした。

ヨガで人生が変わり、
海外の小学校の教師を辞めて、
ヨガを仕事にすると決めました。

ヨガや仏教の修行で、
瞑想も、
マインドフルネスも、
内観も
重ねてきたおかげで、

これまでの人生で抱えてきた他者への罪悪感や
恐怖、不安

人間関係に関する問題

社会に対する怒り

といった、
あらゆるネガティビティを内観し、
除去することで、

精神的にとても自由な生き方ができるようになり、
大好きな人と結婚もして、

毎日息をのむように美しい屋久島で暮らせるようになり、
何もかも自由自在の人生が始まりました。

だから私は、
自分の中に何かを止めている考えがあるなら、
きっと気づけているはずだと
思っていたのです。

ところが、
お金だけがついてきませんでした。

そして、
不思議な縁で出会ったビジネスの師匠から、
最初のセッションで
この「自分の中に何かを止めている考え」を
見透かされました。

お金を受け取ることに、
自分で蓋をしていたのです。

はっとしました。

瞑想と内観を重ねてきた人ほど、
「自分のことは分かっている」
と思いやすいものです。

だからこそ、
自分の蓋は
自分一人では見えにくいのです。

このときのことは、
こちらの記事で詳しくお話ししていますので
興味があればこちらも読んでみてくださいね。

→ ヨガ講師の収入が低いときに、私がしていたこと|月1万円だった3年半と、お金のブレーキの正体

今、
最後のネックだったお金の自由が手に入り、
私は屋久島の自然の中で瞑想をしながら、
大好きな人たちとともに、
完全な自由の中で
まったり、楽しく生きています。

自分の蓋に気づかせてくださった
師匠には感謝してもしきれませんし、

その出会いまでに出会った
あらゆる学び、経験のおかげで
今日の自分があるので、
すべての経験に、心から感謝を捧げます。

この記事を読んでくださるあなたも
私の人生の物語の一部でいてくださることに
心から感謝をしています。

生徒さんの蓋に気づいてあげられるのは、一対一の場

生徒さんの蓋に気づいてあげられるのは、一対一の場

最後に、
ヨガ講師としてのお話をさせてください。

あなたのレッスンにも、
「瞑想をしても何も感じないんです」
と話してくれる生徒さんがいると思います。

その生徒さんも、
かつてのあなたと同じように、
「ちゃんとできているかな」
と思いながら座っているのかもしれません。

グループレッスンでは、
一人ひとりの心の中の声までは
なかなか聞けません。

でも、
一対一の時間なら、
生徒さんが
どこで止まっているのかを
一緒に見ていけます。

「ちゃんとできていますよ」
とあなたが伝えたとき、
生徒さんの中で
何かがほどけることがあります。

外側に置いていた軸が、
自分の内側に戻ってくる瞬間です。

自分の蓋に気づいてきたヨガ講師だからこそ、
生徒さんの蓋にも
気づいてあげられます。

それが、
パーソナルヨガで
お客様の人生が変わっていく
入り口になります。

瞑想の深まりについては、
こちらの記事でも
ヨガの本質からお話ししています。

→ 生まれてきた理由を悟る鍵は、思考を止滅すること

ぜひ、
次の瞑想で、
止まった場所に
そっと印をつけてみてくださいね。

よくある質問

瞑想中に眠ってしまいます。深まっていないということでしょうか。

そうとは限りません。体験セッションでも、途中で眠ってしまった方が、そのあとに大切な気づきを話してくださいました。眠ったことを失敗と決めず、眠る前にどこで止まった感じがしたかを目が覚めたときに思い出してみてください。しかし、毎回眠っているなら、瞑想の準備として、肉体や精神を健やかな状態にする、ということができていない可能性もあります。

何もイメージが浮かびません。向いていないのでしょうか。

向いていないのではありません。イメージを浮かべようとするほど、「ちゃんとできているかな」という考えにエネルギーが向きます。何も浮かばない時間も、蓋に気づくための大切な時間です。浮かんだものがほんの一場面でも、そこに意味があります。あなたが瞑想と出会った意義は何なのか、というところに答えがあります。

「ちゃんとできているかな」という声は、消せますか。

消そうとしなくて大丈夫です。消そうとすると、その声はかえって大きくなります。「と、考えているな」と眺めるだけで、そちらに使われていたエネルギーが内側に戻ってきます。マインドフルネスを意識して生活していくことで、「消そうとしている自分」の思考の働きに気づき、気付くことで辞めるという選択ができるようになります。

一人で瞑想を続けているだけでは、蓋は外れないのですか。

一人で外れる蓋もあります。ただ、瞑想と内観を重ねてきた人ほど、自分の蓋は自分では見えにくいものです。私にとっては、お金のブレーキだけは自分では気づけませんでしたが、師匠に指摘してもらってはじめて気づけました。理想があるのに、なぜか叶っていないのであれば、すでにその理想を叶えている方に見てもらい、指摘してもらうタイミングが来ているということだと私は考えています。

最後までお読みくださり、
ありがとうございました。

ここまで読んでくださったあなたは、
瞑想を通して
本当の自分とつながりたいと願い、
その深まりを
生徒さんにも届けたい方だと思います。

この記事の結論を
もう一度だけ書きます。

瞑想が深まらないのは、
練習が足りないからではありません。

「ちゃんとできているかな」という考えが、
心の蓋になっているからです。

瞑想は、
新しい何かが入ってくる時間ではなく、
自分がしていた蓋に気づく時間です。

ただ、
ここまで読むと、
こんな疑問が浮かぶかもしれません。

「生徒さんの蓋に気づいてあげるには、
パーソナルで
何からどんな順番でお伝えすればいいのだろう」

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この記事を書いた人

株式会社ヨガコーチング 代表取締役・ヨガ講師。生徒の人生を変えるパーソナルヨガ講師育成の専門家。ヨガの収入が月1万円だった3年半を経て、週休4日・年商1000万円に。パーソナルヨガでお客様に心から喜ばれる考え方と、ヨガを本業にする道をお伝えしています。

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