副業ヨガ講師が本業に移行するための現実的なステップ
こんにちは。ヨガコーチングの阿部海渡です。
今日は、
副業でヨガを教えながら、
いつか本業にしたいと思っている方に向けて書きます。
結論から言います。
本業に移行できるかどうかを決めるのは、
レッスンの本数でも、
貯金の額でもありません。
辞める前に、
本業として成立する商品を一つ作れているかです。
多くの方は、
辞めてから考えようとします。
順番が逆です。
副業でいられるうちは、
生活の心配をせずに商品を試せます。
その時期にしかできないことがあります。
なぜ、レッスンを増やして本業にしようとすると行き詰まるのですか?

副業から本業へ移るとき、
ほとんどの方はレッスンの本数で埋めようとします。
いまの収入が月5万円なら、
本数を4倍にすれば月20万円になるはずだ、
という考え方です。
この計算は、
体力の上では成り立ちます。
実際に、
ヨガだけで食べていこうとして、
月20万円を稼ぐためにほぼ毎日レッスンに立った方がいます。
その方が体験セッションで最初に話されたのは、
売上の話ではありませんでした。
心身ともに疲弊して、
大好きなヨガを嫌いになりたくない、
ということでした。
本数で埋める働き方には、
二つの天井があります。
一つは体力です。
もう一つは、
本数が増えるほど、
一人ひとりの変化に向き合う時間がなくなることです。
スタジオ勤務から独立して、
ヨガの収入が月10万円前後、
別の仕事のアルバイトと組み合わせている方もいます。
この方の場合、
本数が足りないのではありません。
一本あたりの単価が、
自分ではないところで決まっていることが原因でした。
本業への移行は、
本数を増やす競争から降りるところから始まります。
稼げていない原因は、指導力なのですか?

違います。
指導力が足りないから稼げていない方に、
私はほとんど会ったことがありません。
体験セッションで、
稼げていない原因を一緒に特定していくと、
同じところに行き着きます。
労働者としての働き方を続けてきたことです。
業務委託のレッスンは、
別の経営者がやりたいことがあって、
そこに「はい」と答えて成り立つ仕事です。
その方のビジョンを叶えるための働き方だとも言えます。
一生懸命に時間をかけて、
これを続けていればいつか稼げるようになるはずだ、
と考えてこられた方がとても多い。
知識も経験もあって、
体のことも心のことも分かっているのに、
収入だけが変わらない。
原因は、
働き方の立ち位置にあります。
経営者の立ち位置に移ると、
助けたい人を助けることに集中できます。
誰を助けるかを自分で決めて、
そのために何を届けるかを自分で決めて、
値段も自分で決める。
副業の段階でこの立ち位置に移れるかどうかが、
移行できるかどうかの分かれ目です。
会社を辞める前に、何が決まっていればいいのですか?

三つです。
一つ目は、
誰のどんな悩みを解決するかです。
年代でも、
体の悩みでも、
生き方の悩みでもかまいません。
一つに決めます。
二つ目は、
その悩みを解決するための継続の商品です。
単発のレッスンではなく、
半年や一年かけて一人に伴走する形にします。
半年コースなら全12回30万円、
年間コースなら全24回50万円。
月2回、
1回2時間という設計です。
三つ目は、
その商品に出会ってもらうまでの道です。
商品ができたあとの順番は
ヨガ講師のネット集客の仕組みの作り方|商品ができたあとの順番にまとめています。
この三つが決まっていれば、
辞めたあとに探すものはありません。
決まっていないまま辞めると、
生活費の不安を抱えながら商品を作ることになります。
その状態で作った商品は、
たいてい安くなります。
生活費は、いくらを基準に考えればいいのですか?

生活費そのものではなく、
その少し上を基準にしてください。
体験セッションでも、
生活費として月に最低30万円から40万円は欲しい、
と話される方がいます。
この金額を目標にすると、
達成した瞬間に余裕がなくなります。
個人事業主は、
会社員より出ていくお金が多いからです。
社会保険も、
税金も、
自分で納めます。
だから私は、
月収50万円をひとつの基準としてお伝えしています。
この水準になると、
生活の心配をせずにヨガに集中できます。
来月の支払いを気にしながら、
目の前のお客様に向き合うのは難しい。
移行の目標は、
「いまの副業収入を超えること」ではありません。
「生活の心配をしなくていい水準を超えること」です。
何人のお客様がいれば、本業として成立するのですか?

10人です。
年間コース50万円を10人で、
年商500万円になります。
セッションは月2回なので、
10人で月20セッション。
1日に2セッションを入れれば、
稼働は月10日です。
週にすると、
4日から5日は自由に使えます。
その自由な時間で、
新しいお客様と出会う仕組みを回します。
ここが、
本数で埋める働き方との決定的な違いです。
本数モデルでは、
売上を増やすほど時間がなくなります。
継続モデルでは、
売上が増えても時間が残ります。
10人は、
一度に集める人数ではありません。
月に1本の契約を積み上げた先の数字です。
商品の作り方と値段の決め方は
パーソナルヨガの作り方|商品設計から価格設定に書いています。
移行までに、どれくらいの時間がかかりますか?

私がお伝えしている時間軸は、
次のとおりです。
最初の2ヶ月で、
商品と仕組みを作ります。
3ヶ月目に、
広告でテストを始めます。
4ヶ月目から6ヶ月目のあいだに、
1本目の契約が生まれます。
副業のまま進めるなら、
この半年は働きながらで問題ありません。
むしろ、
働きながら進めたほうがいい。
収入がある状態で商品を試せるからです。
半年で1本目が決まると、
その先の見え方が変わります。
1本目は、
売上そのものより、
「自分の商品で人が動いた」という事実が大きい。
ここから月1本のペースを作ると、
1年後には10人前後になります。
移行のスケジュールは、
この時間軸から逆算して引きます。
来年の春までに本業にしたい、
という方であれば、
いま動き始めてちょうどです。
副業のうちから、広告を使ってもいいのですか?

使ったほうが早いです。
無料の発信だけで進めることもできます。
ただ、
毎日リールを投稿して6ヶ月続けて、
契約が1本取れたらいいほうだと考えてください。
広告なら、
2週間で商品をテストできます。
売れないときに、
商品が悪いのか、
届け方が悪いのか。
それを2週間で切り分けられるということです。
金額は、
月5万円からでかまいません。
メール講座への登録は、
1件あたり1,500円が基準です。
月5万円なら、
30人前後が登録する計算になります。
そこから体験セッションが、
月に1件から3件。
1本決まれば、
広告費は回収できます。
副業の段階なら、
本業の収入から投資できます。
これは、
辞めたあとにはできない使い方です。
生活費を削って広告を出すのは苦しい。
収入があるうちに、
回収できる形で投資してください。
家族に反対されているときは、どうすればいいですか?

反対される方の多くは、
あなたの夢を否定しているのではありません。
回収の見通しが見えないことを心配しています。
体験セッションでも、
自分で無料で始めればいいのではないか、
と身近な方に言われている、
という相談を受けます。
このとき、
熱意で説得しようとすると長引きます。
話す内容を変えてください。
何を売るのか。
いくらなのか。
何人で回収できるのか。
いつまでに1本目を取るのか。
この四つを数字で説明できると、
話が変わります。
反対しているのは、
たいてい数字のない話に対してです。
もう一つ、
時期の問題を抱えている方もいます。
出産や介護で、
一度仕事から離れる可能性がある場合です。
このときこそ、
先に仕組みを作ってください。
離れる前に、
ヨガで食べていける感覚を持てているかどうかで、
戻ってきたときの選択肢が変わります。
出産の時期は、
思いどおりにはなりません。
仕組みは、
思いどおりに作れます。
辞めるタイミングは、どう決めればいいですか?

三つがそろった時点です。
一つ目は、
商品が売れた実績が1本あること。
二つ目は、
その1本が偶然ではないと言える導線があること。
広告でも、
紹介でも、
発信でもかまいません。
同じ道からもう一人来る見通しが立っていることです。
三つ目は、
生活費の半年分が手元にあることです。
この三つがそろう前に辞めると、
目の前の収入を埋めるために、
また安いレッスンを増やすことになります。
そして、
本数の働き方に戻ります。
逆に、
三つがそろってからも副業を続けている方がいます。
慎重なのは悪いことではありません。
ただ、
セッションの枠が副業で埋まっていると、
本業の側が伸びない時期が来ます。
そのときは、
辞めるというより、
時間の配分を入れ替えると考えてください。
今日、何から手をつければいいですか?

紙を1枚用意してください。
そこに、
三つだけ書きます。
一つ目。
あなたが解決したい悩みを一つ書く。
二つ目。
その悩みを解決するために、
半年で何をするかを書く。
回数と時間も書いてください。
月2回、
1回2時間で全12回。
これが基準です。
三つ目。
その半年にいくらを付けるかを書く。
30万円から始めてください。
ここまで書けたら、
今日はそれで十分です。
副業のうちにやることは、
辞める準備ではありません。
辞めなくても成り立つ形を先に作ることです。
そこまで来ると、
辞めるかどうかは、
ただの選択になります。
よくある質問
- 副業で月に数万円しか稼げていません。それでも本業を目指していいのですか?
-
目指していいです。いまの副業収入は、本業になったときの収入とつながっていません。単発のレッスンを積み上げた金額と、継続の商品で作る金額は、別の計算だからです。月5万円が月50万円になるのは、本数が10倍になるからではなく、商品が変わるからです。
- 会社員の仕事が忙しく、動ける時間が週に数時間しかありません。
-
その時間で進められます。最初の2ヶ月でやるのは、商品を決めることと、受け皿を用意することです。どちらも作業量より、決める回数の問題です。週に数時間しかないのであれば、その時間に何を決めるかを先に書き出してから座ってください。
- まだお客様が一人もいません。何から集めればいいですか?
-
集める前に、売るものを決めてください。順番を逆にすると、集まった人に何を提案するかが決まらないまま時間が過ぎます。商品が決まってからの手順は、この記事の中で紹介した仕組みの記事にまとめています。
- 30万円の商品が、自分に売れる気がしません。
-
その感覚を持つ方はとても多いです。地域のグループレッスンが1回1,000円という環境にいれば、なおさらだと思います。ただ、その値段は地域の相場ではなく、教える側が自分に付けた値段が積み重なった結果です。ネットで探せば、全国から本気の方が来ます。値段の問題は、商品の中身が決まると小さくなります。
- 本業にしたあと、ヨガを嫌いになってしまわないか不安です。
-
その不安は、本数で埋める働き方をしていたときの記憶から来ています。継続の商品で10人を持つ働き方なら、稼働は月10日です。一人ひとりに向き合う時間が増えるので、ヨガとの距離はむしろ近くなります。
この記事を書いた人
阿部海渡(あべ かいと)
株式会社ヨガコーチング 代表取締役。生徒の人生を変えるヨガコーチ育成専門家。ヨガでの収入が1万円ほどの時代を3年半経験した後、ビジネスの本質を学び、現在は週休4日・年商1000万円のヨガ講師として、屋久島で暮らしながら全国のヨガ講師をサポートしている。
ここまで読んでくださったあなたは、
ヨガを本気で仕事にしたい方だと思います。
私は、ヨガでの収入が1万円の時代を3年半経験してから、
週休4日・年商1000万円のヨガ講師になりました。
変わるきっかけは、
ヨガを教える力とは別に、
ビジネスの本質を学んだことでした。
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